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芹澤信雄が「とおとうみ浜松オープン」のプレイベントに参加

51歳はしょっぱなから弾丸トークでジュニアたちをグイグイ引き寄せる!!
地元・静岡の星が、新規トーナメントの大会告知に一役買った。“デビュー年”の昨年、さっそく“初優勝”を飾ったシニアの星。芹澤信雄が静岡県浜松市のグランディ浜名湖ゴルフクラブで今年5月に開催される、「とおとうみ浜松オープン」のプレイベントに参加。地元ジュニアとボランティアのみなさんの前でゴルフへの思い、そして大会への思いを熱く語った。

2月5日(土)に、住まいの御殿場から愛車を飛ばして駆けつけた。まず午前中に向かった先は、浜松市の中区にある「浜松開誠館中・高等学校」だ。

中・高合わせて15人のゴルフ部員たちに、ゴルフの心得を余すところなく伝授した。教室に入った瞬間に、得意の弾丸トークが炸裂した。時に優しく、時に厳しく。ジュニアを相手に熱弁をふるった。最初は51歳のあまりのハツラツぶりに面食らっていた生徒たちも、最後は完全に虜になった。

「一番良い練習は素振り。1日1000回続ければ、今より10ヤード飛ぶし、今よりもっと上手くなる!」と、断言した。プロの一言一句を聞き逃すまいと、熱心にメモを取るみんな。「もっともっと上手くなりたい」との思いが溢れ出す。

「プロになりたい人!」と、挙手を求めた芹澤の一声に、すかさず手をあげたキャプテンの赤堀良くん(高1)。「プロを目指すというならば、今から1打の重みを大事にしていこう!」と諭されて、大きく頷く。
「芹澤プロのお話は、プロとアマの意識の違いや試合前の気持ちの持ち方、ストレッチの方法など、今の僕にも役に立つことばかり。今後に生かしたい」。
来る4月1日にはオープン競技に挑戦する予定という赤堀くん。同競技では、今年新たに誕生した5月の「とおとうみ浜松オープン」の本戦出場権がかかっており、「今日の芹澤さんのお話を忘れずに、しっかり練習して備えたい。絶対に出場権を取りたい」と、早くも胸が高鳴った。

もうひとり、「将来はプロになる」と手を挙げた池谷千紗さん。しかしまだ中学1年生は芹澤の早口も相まって、プロのスイング理論についていけない。ちんぷんかんぷんのまま。苦笑いでそっと首をかしげた池谷さんを、芹澤は見逃さなかった。
「表現が難しすぎたね。じゃあ、前に来て実際にやってみよう!」と、あっという間に引っ張り出された。手取足取りの指導を受けて、たちまち合点がいった。
「今まで悪かった点が分かって、今後は改善していけると思います」と、嬉しそうにはにかんだ。「プロになりたいという気持ちもますます大きくなりました!」。

予定していた30分の講義時間はあっという間に過ぎた。事前に生徒たちから質問事項を募り、メモに書き出し、準備もぬかりなかった横山慶・ゴルフ部顧問。「でも、その半分も聞けなかった」と、名残惜しげにつぶやく。

この「浜松開誠館高校」は、東大の現役合格者を出したばかりか、サッカーのJリーグで活躍する卒業生もいる。まさに文武両道の名門校を支えるサッカー部顧問でご本人も、地元清水エスパルスでならした元Jリーガー青嶋文明・先生も、「うちの部員にも、今日のお話を聞かせたかった」と、残念がった。

5月19日(木)に大会初日を迎える「とおとうみ浜松オープン」は、目下本戦で選手のバッグを担ぐキャディを募集中という。「社会見学の一環として、部員たちにバッグを担がせてもらえないでしょうか」と、横山先生。実現すれば、生徒たちにも一生の思い出となるはずだ。
地元出身の芹澤が、まずひとつ懸け橋を作った。選手たちは、自らこんな地道な取り組みを積み重ねていくことで、今年新規のトーナメントを支えていくつもりだ。
  • 熱心にメモを取るみんな。ゴルフが上手くなりたいという気持ちが溢れて…
  • 芹澤の即席レッスンをうけた池谷さん。「ますますプロになりたいという気持ちが大きくなりました」と。
  • 生徒たちから花束と記念品のプレゼントに大喜びの芹澤
  • 「みんな、これからも頑張って上手くなれよ!」とゲキを浴びせた

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