記事

日本ゴルフツアー選手権 Citibank Cup Shishido Hills 2010

年間グランドスラムがかかる、谷口徹

その年のメジャー戦をすべて制することを、“グランドスラム”と呼ぶ。つまり、今年なら日本プロと、この「日本ゴルフツアー選手権 シティバンク カップ 宍戸ヒルズ」と日本オープンと、最終戦のゴルフ日本シリーズJTカップで優勝すること。先月の日本プロでツアー通算16勝目を飾った谷口にいま、その権利があるが、可能性の高さを示唆したのがこの日水曜日の練習ラウンドで、久しぶりに同組でまわった竹本直哉だ。

2008年大会に、片山晋呉との激しいバトルの末に、自己最高の単独2位につけた竹本が、「谷口さんは、若返っている」と証言。
2007年に自身2度目の賞金王に輝いたあと「谷口さんは、草食系になっちゃった時期があって。丸くなっちゃったというか、凄みに欠けたけど、今日久々にゴルフを見て今年は違う、と感じた。ゴルフにも貪欲で、なんだか子供みたいに無邪気で42歳とは思えない。肉食の谷口さんが戻ってきた」と、舌を巻く。
さらに「今週は、谷口さんが来そうですよ」と予言した。

言われた本人も、例年以上に難易度を増した宍戸ヒルズに「グリーンが固くて、フェアウェーからでもボールが止まらない」と警戒心は相変わらずだが、「でも僕は今年、飛距離が10ヤードは伸びているから。コースも長く感じないし」と、メジャー連勝に向けて好感触を掴んでいる様子だった。

関連記事