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金庚泰(キム キョンテ)が震災義援金1,000万円をJGTO事務所に持参

金庚泰は、今回の『東北地方太平洋沖地震』の災害直後に、義援金として1,000万円を送ることを表明していたが、この義援金を自らの手で日本に届けたいとの思いがあり、来週のマスターズトーナメントへの出場を控えているにもかかわらず、同日朝に母国である韓国を出発し、同日中には韓国に帰国するという強行スケジュールでの来日となった。
始めに、金庚泰から日本ゴルフツアー機構会長の小泉直へ、持参した義援金を手渡すセレモニーが行なわれた。この義援金は、日本赤十字社を通じて全額を被災者救済のための救援活動、ならびに復興活動を支援する資金として活用される。
引き続き行なわれた記者会見の席上で、金庚泰は、「アメリカでの試合中に今回の震災のことを知りました。日本にいる同じ仲間であるプロゴルファーやキャディの方々が心配になり、とても他人事ではないとすごくショックを受けました。試合を終えて韓国に帰った時に、父と“いま僕ができることは何か”を話し合い、大きなことはできなくてもまず何かをしなくてはいけないと考え、少しでもこういう形で寄付ができればと思いました。
寄付をするにあたっては、ただ口座に振り込むというよりも、直接来てお渡ししたかった。それは、昨年1年を通して日本でプレーをさせてもらいましたが、日本の皆様から温かく受け入れて頂き、お金だけではなく、心という面でたくさん頂き得たものを、少しでもいろいろな意味でお返しできればと思ったからです。
韓国にいるスポーツ選手だけでなく、多くの人が今回の震災に心を痛め、何かできないかと思っています。自分もできることがあればこれから何でもしていきたい。」と神妙な面持ちで心境を語った。
そして被災された方々へ、慣れない日本語を使い「みなさん、がんばってください!」と丁寧に心を込めてメッセージを送った。
来週のマスターズに初めて参加するという大事な時に、まず日本に来ることを優先した金庚泰。その温かい心遣いは、日本を母国同様に大切に思う気持ちであふれていた。
















