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『Handa Cup プロミシングゴルファーズトーナメント 〜アンダー30〜』 藤島征次が首位タイスタート「今週来てよかった」

藤島征次に大会事務局から連絡が入ったのは、南都オープンの試合中だった。
2日分の着替えしか持っておらず、準備も整っていなかっただけに頭を悩ませた。

『Handa Cup プロミシングゴルファーズトーナメント 〜アンダー30〜』は、推薦選手を除き全国10会場の予選会を勝ち抜いた選手が出場できる。
藤島は4月27日に故郷の熊本県にある司ロイヤルゴルフクラブで行われた予選会でウェイティング5番目に入った。

しかし、本戦出場の希望を残しつつも半分は諦め、大阪府にある大阪ゴルフクラブで開催された南都オープン(8月7日・8日)に出場した。

ところが、出場予定選手が欠場となり、直前で有資格に。9日にはレジストレーション(受付)を済まさなくてはならないため、試合が終わったその足で千葉県に向かわなくてはならない。
「正直迷いました」と言いながら、事務局からの知らせを吉報にするべく即決で出場を決め、南都オープンも11位タイに入った。

今年はQT11位の資格でツアーやチャレンジトーナメントに出場。
ツアーでは上位争いこそできていないものの6試合で、チャレンジでも出場試合は全て予選通過を果たすなど、安定した成績を残している。

しかし、ゴルフの調子はイマイチ。フェアウェイキープ率が48.33と見て分かる通りに、ドライバーが絶不調だった。
「右にも左にも曲がってしまって」とゴルフの楽しみすら忘れていたかも知れない。

そんな時に、ゴルフ3兄弟で有名な藤島兄弟だが、一つ上の兄の晴雄と共に練習ラウンドを回った。
「教えるのが上手い」からと両方に曲がるドライバーの相談を持ちかけた。
「せめてどっちかの方向に曲がるようになるだけでも」と修正したスイングは、徐々に安定感を増し、調子が上向いてきた。

今日はスタートの10番で3パットのボギーとしたが、4バーディを奪い3アンダーは首位タイでフィニッシュした。

「優勝とかはまだ分からないけど、それは明日次第。とりあえず、楽しくやれれば」と持ち前の明るい笑顔を取り戻した。



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