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エバーライフカップチャレンジトーナメント 2008

池田勇太が3タックにこだわる理由とは

会場で池田勇太を見たら、誰もがすぐに気付くことがある。
それは23歳という年齢に相容れないファッション。

いつも試合になると、ゆとりのあるシャツに、風が吹くとダボダボと言っていい程ふくらむ“3タック”のズボンだ。
他のプロを探して見ても“2タック”のズボンまで。“2タック”でも数少なくなってきている。

今はラインがスリムなパンツが多く、ゴルフウェアでも様々な物が出ている。
選手によっては、メーカーと自分の気に入ったデザインや形を打ち合わせし、それを着用して試合に臨む事も多い。
若い選手を中心にオシャレな選手が増えてきてもいる。

そんな中、池田が“3タック”のズボンに頑なにこだわるのには、ある一人のプレーヤーへの憧れからだ。

ゴルフを始めたのは6歳の頃で1991年。
そこからゴルフに熱中し始め、ジュニア時代にも数々のタイトルを獲得してきた。テレビや会場でもゴルフを見る日々が始まった。

その時に、いつもテレビに映し出され活躍していたのは、スーパースターのジャンボ尾崎だった。
毎年の様に年間5勝から8勝を挙げ、他を寄せ付けない強さを誇っていた。5年連続賞金王となり、1994年にはジャパンゴルフツアーで初めて年間獲得賞金額が2億円を突破した。

その勇姿が少年の目に焼きついた。

「俺にとってのゴルフは、いつまで経ってもずっとあのイメージのまま。ジャンボさんの様に、いつかこうなりたい。世界に出て行くんだ。」

例え、スリムなウェアやパンツが流行っても、「自分のスタイルは崩したくないし、変えようとも思わない。」
“3タック”にこだわりを持つのも自然な流れだった。

「俺は古い男だから。」と不器用な一面を見せる。
これが池田勇太のスタンダードだ。

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