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JCBクラシック仙台 2000

「パター炸裂です」

97年今大会の覇者でもある佐藤信人。学生時代に培ったというパットが好調で、またもやV戦線浮上
97年の今大会で初優勝。「あのときは、鬼のようにパットを入れまくって勝った」と佐藤信人。
2日目のこの日も、メモリアル大会を再現するかのようなゴルフを展開した。
「ミドル距離のパットはほとんど入った。パター炸裂です。なんとなく、微妙なラインも読めているし、もしはずれても『はずしてもいい』と割りきって打っていますから」
7番で、「段を上って下るやらしいラインの5メートルのスライスライン」を沈めると、9番では8メートルをど真ん中から沈めてバーディ。
後半のインコースは12番で1メートル半。14番では4メートル。17番は3メートル。そして18番でも4メートルを入れて、締めくる。通算9アンダー、単独2位。今週も、またもやV戦線に浮上してきた。
佐藤のパットの巧みさには、定評がある。それは、米ネバタ州立大学留学中の、恵まれた練習環境に大きな影響があった、と佐藤は話す。

「向こうの大学は、日本の学生より気軽にコースに出れる。それで僕も、ほとんど毎日のようにコースに出て、アプローチ、パターの腕を磨くことができたんです。あのころは、まだ若かったし練習できるならできるだけしようっていう時期でもあったし、仲間とパター合戦とかで遊びながら、実践練習ができた。ショット練習と同じくらいの量のパット練習を、毎日していた。自分では、ずばぬけてパットがうまいとか、そんなふうには思わないけど、あえて言うならあの時期の練習量が今に役だっているかな」

学生時代に培ったパットの腕を武器に、賞金ランク1位をバク進中の佐藤が、また新たな記録をぬりあげていく。

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