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武藤俊憲が「全米オープンに出場したい」

今季、シード4年目を迎える武藤俊憲が今年に賭ける想いを語った。
「今年は全米オープンに出場したい。」
開口一番出た言葉は、海外メジャーへの挑戦だった。
「今以上にゴルフの幅を広げたい。自分のゴルフを成長させるためには、色々なことに挑戦していかなければいけないと思っている。TV画面を通じて見たり、他人から聞いたりではなく、自分が感じたことのない世界に自分で踏み込んでいって、見て、経験して、何かを得たい。」
武藤は、2007年全米オープンの日本最終予選の出場資格を得ていたにもかかわらず、極度の体調不良により出場を断念せざるを得なかった。その無念さを今年こそ晴らすつもりでいる。
今年の全米オープンの日本最終予選は、5月25日(月)に茨城県の龍ヶ崎カントリー倶楽部にて開催されるが、武藤はこの最終予選への出場資格を既に得ている。
「体調は万全。このシーズンオフにかなりハードに自分を追い込んだ。ゴルフ場にいても、ラウンドをしているよりも走り込んでいる時間の方が長いくらい。」
4月からシーズンが始まるが、シーズン中もトレーニングは続けていくつもりでいる。
「次のステップに行くためには、階段を一段一段登るように、毎日色々なことを積み重ねていかなければいけないと思っている。だから、今年のシーズンにおいて数字的な目標は特に設けていない。1勝できたら次の2勝目を目指して、2勝目ができたら次の3勝目を目指して・・・。」
いま、様々なシーンで石川遼が取り上げられるが、彼の印象を問われると
「石川君は脅威ですね。練習量の多さには感心します。どんなにハードな練習をしても翌日にはケロッとしている。17歳の体の回復力がうらやましい。いろんなことに熱心ですし、勉強家だと思います。」
とコメントしながらも、
「でも彼に勝つ自信はあります。負けるつもりはない。」
とキッパリ。
「僕は今年で31歳になりましたが、シード選手になる26〜27歳までは毎日が失敗の連続でした。ゴルフ場で研修生として過ごした下積み時代があったからこそ、今の自分があると思っています。」
来月の1日付けで、株式会社ホリプロとマネジメント契約を結ぶ。
この日17日に、同社で契約の記者会見を行った武藤は「前々からきちんとしたマネジメントをしてもらえるところを探していました。心機一転、今年のシーズンもがんばっていきたいと思います。」
今シーズン、どこまでも貪欲な武藤に注目したい。














