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東建ホームメイトカップ 2010

丸山大輔は「勝っておきたかった」

本戦の最終18番で、ピンそばのバーディを奪って挑んだプレーオフ。毎年、この開幕戦は「他人事だった」という丸山にとって、土壇場で掴んだチャンスも「まあ、よくもつれ込んだものだ、と。でも、最後までアップアップでしたね」。

本人も、思いがけず加わったサドンデス。
「最後まで、勝つという気持ちは失わなかったんだけれど」。
1ホール目のティショットは右のバンカー。2ホール目はフェアウェーから打ったのに、グリーン左奧のラフ。3ホール目は右バンカー手前のラフに打ち込み、なかなかバーディチャンスが作れない。
「敗因はそのへんですね」。

最後の4ホール目にして、ようやく迎えた絶好のチャンスも惜しくも外した。
セカンドをピン筋に打ってきた小田に対抗して丸山も、手前5メートルにつけてみせたが決められなかった。
「途中、入ったと思ったんですけれど・・・・・・」。

もっとさかのぼれば、池に打ち込みダブルボギーを打ったのは、本戦の2番パー4だ。「バーディ先行で相手にプレッシャーをかけなければいけなかったのに、あれは痛かった」。
悔しさが残る反面、「あそこから、よく追いついた」。
相変わらず吹き荒れた強い風に加えて、難しいピン位置と、厳しい条件の中で懸命に堪え忍び、盛り返してゲームを盛り上げた。

相手にも不足はない。
小田孔明は、はたから見ても、いまめきめきと力をつけていることが分かった。
「パワーだけでなく、アイアンは切れて、小技も上手い。この先何勝もしていくという雰囲気もある」。そうべた褒めしたあとに、「でも、僕も勝っておきたかったなあ・・・・・・!!」。

小田の強さは分かったが、まだ2010年は始まったばかり。丸山も、このまま負けたままでは終われない。

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