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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2009

アジアの18歳、盧承烈 (ノ スンヨル)が3位タイ

ちょっぴり出遅れたホストプロのかわりとばかりに、韓国の“遼くん”が、上々のスタートを切った。この日初日は午前第1組の7時スタートに、「今日は4時起き。早起きしてちょっと疲れました」と、ため息をついたが、そこはまだ石川と同じ18歳。
若さを武器に、盧 承烈 (ノ スンヨル)が64をマークして3位タイ。

「ティショットもアイアンも、とても調子が良くて。今日は6つバーディを獲りましたが、実はチャンスはもっと一杯あったんです」と、それでもまた飽き足りずに悔しがる。

現在、母国の京畿(きょんぎ)高校に通う3年生がプロ転向を果たしたのは、これまた石川と同じ、2年前の16歳。

そのあと破竹の勢いを見せ、あっさりとアジアンツアーのシード権を獲得すると、昨年2008年にツアー初優勝をあげたサクセスストーリーも、また似通っている。

同い年の石川とは昨年の日本ツアー「UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ」と2週前の韓国オープンでも同組ラウンド。

そのときは翌週に誕生日を控えた石川が、「僕も来週、18歳になるんだよ」と、韓国語で会話するなど、友情は深まっている。
「でも、そのとき遼に1打勝ったんですよ」と、ライバル心もちらり。

2人とも来年に卒業を控え、石川は進路に迷っているが、盧はすでに大学進学を決めている。母国の先輩で日本ツアーを拠点に戦うドンファンと同じ「高麗大学」に進む。

そして、果ては母国の英雄K・J・チョイや、今年の全米プロで初のメジャーを制覇したY・E・ヤンの後を追い、本場アメリカで戦うことが究極の夢。
「そのために、着実にキャリアを重ね、ステップアップしたい」。
まだあどけない表情とは裏腹に、脳裏に描くプランはしっかりとしていて非常に明確な姿勢もまた石川と重なるようだ。

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