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アジアパシフィックオープンゴルフチャンピオンシップ パナソニックオープン 2009

藤田寛之が日亜の賞金王を狙える位置に・・・!?

優勝賞金3000万円をかけて、京都の城陽カントリー倶楽部で行われる「アジアパシフィック パナソニックオープン」はアジアと日本、両ツアーの賞金ランキングに加算される唯一のトーナメントで、アジアから50人、日本から61人(ほかアマチュア)がエントリ−。

日亜の選手が入り乱れ、翌24日(木)から始まる本番にむけて、みな準備に余念がない中で、ふいに顔をあげて言った。

「アジアの選手に、お前が知っている日本人選手を挙げてみろ、と言えば、きっと僕の名前が必ず出てくるでしょう」。

いつも謙虚な選手が珍しく、自信満々に言ったのは、確かなデータがあるからだ。初めてアジアに名前を売ったのは、2003年のアジア・ジャパン沖縄オープン(現在は中止)。
日本とアジア初の共催試合でツアー通算3勝目をあげて、その名をアピール。
さらに昨年は、やはりアジアと日本共催のパインバレー北京オープンでツアー通算6勝目。そして今年2月はアジアと欧州共催のジョニーウォーカークラシックで2位につけ、現在は日亜両ツアーで堂々の5位につけている。

実は、日本ツアーの開幕目前まで迷っていた。
「もしも、アジアンツアーの賞金王になれれば来年のマスターズに出られるかもしれない、と思って・・・」。
結局、やはり今年も日本に拠点を置くことに決めたが、まさかこの時期までアジアでもランク上位をキープ出来るとは、本人も思っていなかったという。

日本同様に、アジアンツアーにも出場義務試合数があるので最終的にはどうなるか分からないが、もし今週、勝てば日亜両ツアーで“賞金王”が獲れる可能性も出てくる。

この夏に痛めた左親指の付け根は「悪いスイングをしたとき」に特に痛み、また今季はこれまでシャンクを通算14発打つなど、「出場試合数(国内のみ13)を超えちゃって・・・。とても前向きなことを言える状態ではないんですが」と苦笑するが、「その中でもベストを尽くしたい」と、高い位置でモチベーションを保つ材料は今週も盛りだくさんだ。

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