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ダンロップフェニックストーナメント 2009

エドアルド・モリナリが単独首位に

今週、4番と12番で計測中のドライビングディスタンスで平均285.83ヤードを記録して、ランクは2位。今季の主戦場だった欧州のチャレンジトーナメントでは、平均311.08ヤードを記録した飛ばし屋が、いよいよ単独首位に躍り出た。

ここフェニックスカントリークラブはうっそうとした松林にセパレートされて、ひとたび曲げれば必ずペナルティがつくという厳しさだが、イタリア出身の28歳は飛んで曲がらない安定したショットを武器に、初参戦の日本で存在感を存分にアピールだ。

2006年にプロ入りしてからの来日は初めてだがアマチュア時代から、日本とは馴染み深く、2002年に廣野で行われた欧州とアジアの対抗戦ボナラックトロフィーで、宮里優作としのぎを削ったこともある。

今回は出発前に、日本ツアーのデータを予習してきた。現在、賞金ランク2位につける池田勇太とはジュニアの試合で戦った思い出もあり、「今年は4勝もして、頑張っているんだな」と、その活躍を励みにはるばるやってきた。

2005年に全米アマ制覇。
翌年に鳴り物入りでプロ転向を果たしたが、その後の足跡はひとつ下の弟のフランチェスコに大きく遅れを取った。

数々のメジャー舞台を踏み、いまや欧州ツアーの常連に対して兄は、ようやく来年のレギュラーツアーの権利を得たばかりだ。

「僕は小技には自信がありましたがショットはもともと弟のほうが上手でした。その差が出たんだと思います」。
それでも努力の積み重ねでようやく追いつき、いまからまさに、スター街道を歩き出す矢先のチャンス到来。
「ぜひチャンスをものにしたい」と意気込む。

最終日は、昨年の欧州ツアーの賞金王ロベルト・カールソンとの最終組にも、怖れるどころかむしろ「楽しみ。いろいろ勉強出来ることがあるはずです」。
まして、彼を倒して頂点に立てれば「最高かな」。母国に自信という何よりの手土産を持って帰れる。

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