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ブリヂストンオープン 2009

池田勇太が首位タイに

ホールアウトするなり、キャディの福田央さんにこっそり頼んだ。「氷、用意しといてね」。今季3勝目をあげたキヤノンオープン時に痛めた左手甲は相変わらずだが、「痛いなんて、言ってる場合じゃないんで。痛けりゃ、我慢すればいいだけだし」と根性と執念で、前日初日に引き続き67で上がってきた池田は、「1日5アンダーを目標にしているので。この2日間、それが出来ているというのは上出来ですね」。

最終18番は、20ヤードのアプローチがあわやチップイン。ピン竿に当てるOKバーディで、地元ファンを沸かせた。

今大会は、千葉学芸高校3年と、東北福祉大2年時に、2度のベストアマを獲得。
いまも祖父祖母が住む実家は、ここ袖ヶ浦カンツリー倶楽部から自転車でも15分位内で来られるという立地条件で、幼いころから慣れ親しんできたまさに“庭”だった。

また、主催のブリヂストンにはデビュー前から世話になっており、2位につけた前夜も食事の席でスタッフに、今大会への熱い思いを打ち明けていた。

5年シードがかかった先週の日本オープンも、やはり勝ちたい気持ちで一杯だったが、「今週はそれ以上だ、と」。
池田にとって、ゴルファー日本一決定戦よりも欲しいタイトルが、このブリヂストンオープンなのだ。

賞金レースは、1位の石川遼に約1900万円差の2位につけ、優勝賞金3000万円の今大会で勝てば逆転する可能性も大いにあるが、「賞金は、あとからついてくるものですから関係ありません」と、強い口調で言い切った。

人一倍、義理人情に厚い23歳のモチベーションは、あくまでもお世話になった人たちへの恩返しにある。

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