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コカ・コーラ東海クラシック 2009

開催コース所属の上井邦浩は

毎年、「ホームコースはいつも、知っている方ばかりでプレッシャーがかかってしまう」とこぼしていたが、昨年の4位でもはや、所属コースの呪縛から放たれた。
シード2年目の今年は「声援を、むしろ力に出来る」。
またひとつ、逞しくなって帰ってきた。

向かいの名古屋商科大学出身で、同校の練習コースという縁もあり、2005年のプロデビューから、会場のここ三好カントリー倶楽部に所属する27歳は、「ここで初優勝ならば、最高ですね」と、ひそかに青写真を描く。

同時に、「入れ込みすぎるとかえって失敗するので、やる気も軽めに」と、逸る思いをいなして笑う。

今季は、これまでトップ10入りが4回あるが、関西オープンの5位が最高。
初優勝にもっとも近いひとりと称されながら、いま一歩及ばないのは「ゲームの組み立てが悪いから。焦ったりとかして、変なミスが多いんです」と反省する。

「だから今週は、少しない頭も使ってみようか、と」。
勝手知ったる庭は、「知っているからこそ、難しい面もある」。
しかし、だからこそ攻略のし甲斐もある。
「コースを知っていることは、もちろん損ではないから。今年こそ、生かせればいい」と本戦を目前に、この日水曜日のプロアマ戦で入念にプランを巡らせていた。

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