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コカ・コーラ東海クラシック 2009

ホストプロは37位でスタート

現在、賞金ランク1位を走る18歳はこの日初日は、同2位の池田勇太との同組対決に、「ぼろ負けですね」と、苦笑いだ。

明暗を分けたのは、池田が、ピンそば70センチにつけた難しい16番パー3だった。
対する石川はバンカーに入れて、10ヤードのアプローチを4メートルと寄せきれずにボギーを打った。

「あそこでグリーンを捉えられないと、良い流れは作れない」。

パッティングも決まらず、「短いのを外すシーンが多くて、自信を持って打てていない。消極的だったと思う」と、反省点ばかりが口をつく。
一進一退のゴルフには「僕にはこれが精一杯」と、ため息をついた。

ボギーなしの8アンダーを記録した池田との7打差には、「僕だけ、まったく違うコースを回ってきたみたい」と言って、再び苦笑い。

この難コースでも、自信たっぷりの池田のプレーには、「池田さんのように、ずば抜けて伸ばしている選手が意外と他にもいるのかもと、不安になってしまった。あれほどアイアンショットの切れと、距離感が見事な選手はちょっと見たことがない。池田さんとの差を改めて感じた」などと、とにかく先輩を褒めちぎったが、引き続き同組ラウンドの2日目は、指をくわえてみているわけにはいかない。

大会主催のコカ・コーラとスポンサー契約を結ぶホストプロには、果たすべき役割がある。
「池田さんの背中はぼやけるくらい、遠くなってしまったけれど、まだ残り54ホールを使って追いつくつもりでやる」。
そのためにホールアウト後は練習場に直行し、球を打った。
パッティンググリーンでは、的代わりに2本のティを1センチ幅で刺し、打ったボールが両方のティに同時に当たるよう、ストロークを見直した。

初日から、駆け付けたギャラリーは4566人。
「名古屋のみなさんは、本当にゴルフをよく理解されていて、たくさんの拍手や声援をを送っていただいたけれど、最後のほうは、池田さんへの拍手のほうが多かった」と、ひとまず初日は素直に負けを認めた石川は、2日目こそファンの声援を独り占めするゴルフで大ギャラリーを魅了する。

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