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ANAオープン 2009

ディフェンディングチャンピオンが好発進

昨年は、永久シード入りのツアー通算25勝まであと1勝と王手をかけていた片山晋呉との優勝争い。そのほか、中嶋常幸ら、強豪を4打差で退けツアー通算2勝目をあげた。「今日も、あのときの良いイメージのまま。第5ラウンドをやっているような感じでプレーが出来た」と、矢野東が思い出の舞台でようやく復調の兆しだ。

いや今年は、これまでもけっして調子が悪いわけではなかった。
この日は7バーディ(1ボギー)の66。「これまで、これに近い内容のゴルフは、何度もしていたんです」。

しかし、それが国内ではなかなかスコアに結びつかなかっただけだった。
それが証拠に、6月に初挑戦した全米オープンで、初日に4位につける大活躍をしている。
先週の韓国オープンでは、最終日にまくって11位。
そして、この日の好発進にインタビュールームに呼ばれた矢野は「今年、初めて」と破顔一笑。
「先週の韓国から継続中で…。こういうのを続けると、自信になる」と、手応えを口にした。

この日初日に誕生日を迎えたばかりの18歳との同組は、大ギャラリーを引き連れてのラウンドに「僕の(ファン)は2%くらいでしょ」と苦笑いで謙遜したが、いやいやどうして。

端正な顔立ちに、スタイリッシュなゴルフウェアに身を包む32歳目当ての女性ファンも相当み混じっていた。
バーディを取るたびに、黄色い歓声を浴びていたディフェンディングチャンピオンは、「去年勝たせてもらっている大会で、(主催の)全日空さんには、思い入れもかなりある。今年も盛り上げて良い試合にしたいという気持ちがある」。
久しぶりの記者会見で、連覇への溢れる思いを語った。

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