初日に６アンダーをマークして、首位タイに躍り出た広田だったが前日の貯金をたちまち吐き出した。インスタートのこの日２日目は14番でダブルボギーを叩き、折り返しの１番から３連続ボギー。

いよいよオーバーパーにしたが、それでかえって「いちからやりなおそう、という気持ちになれた」という。
９番のバーディで、どうにか70台で踏みとどまった。
「80を切れたし、まだまだ諦めない」と、執念をみせた。

なにしろ、ここは得意な大洗ゴルフ倶楽部だ。
２年前の今大会には、１打差の２位につけている。
「今日は79だけど、自信あります。自信持って、頑張っていきます」。

この日単独２位につけた原口が、いまは韓国で兵役中のドンファンの“アニキ”なら、その原口のアニキ的存在が広田だ。
ドンファンが日本にいたころはいつも３人一緒で、最年長の広田はまとめ役だったという。

「仲間で、優勝争い出来るのが嬉しい」と言ったのは原口だ。
どちらが勝っても、いまは日本ツアーを留守にする年下の大親友に良い報告が出来る。

• 広田 悟