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SRIXONチャレンジ 2008

野仲茂 逆転で今季チャレンジ2勝目を飾る!

SRIスポーツ株式会社代表取締役社長 馬場宏之、優勝者 野仲茂、JGTO会長 小泉直
チャレンジトーナメント第8戦「SRIXONチャレンジ」は、有馬ロイヤルゴルフクラブ・ロイヤルコース(兵庫県神戸市北区淡河町 7,148ヤード・パー72)にて予選を通過した81名の選手が参加して最終ラウンドが行われた。
心配された台風の影響もあまりなく、強風が吹いて時折激しい雨が降る一幕もあったが、途中から雨も上がった。

優勝争いは前半5アンダーで回った野仲茂(のなか・しげる 37歳)が首位の河野晃一郎(かわの・こういちろう 27歳)を激しく追い上げ、通算7アンダーで先にホールアウト。この時点で8アンダーだった河野が17番ホールで1オン4パットのダブルボギーを叩き、一気に形勢が逆転した。最終組3人(弘井太郎、飯島博明、河野)が6アンダーで迎えた最終18番グリーンで3人ともバーディチャンスをモノにできず、野仲の今季チャレンジ2勝目が確定した。 

「前回の優勝も逆転だったけれども、今回も楽な位置(首位と3打差)からいけたので。最初は優勝を意識しなかった。上位にいければいい、と」
ところが1,2番連続バーディで、好スタート。3番をボギーとしたが、6番でバーディ。そして7番のパー5。ティショットがフォローの風にのって飛び、第2打は残り173ヤード。8Iで打ったショットはピン左3メートルにつき、これを入れてイーグル。「これでいけるかな」と思ったという。続く8番でもバーディを奪い、7アンダーで首位に肉薄。
ところが後半になって「優勝を意識したら、それまで入っていたパターが入らなくなり」、バーディチャンスに付くもののスコアを伸ばせない。
やっと15番でバーディを獲ったものの、16番で第2打をバンカーに入れてしまい、「ライがよかったので安易に打ってしまった」バンカーショットは2メートルにしか寄らず、これを外してボギーとしてしまった。
結局18番ホールでも6メートルのバーディチャンスを打ち切れず、パー。結局7アンダーでホールアウトして後続組を待つことになった。
それでも「上がり3ホールはアゲンストが続くので、パーセーブがやっとのはず」とプレーオフの準備をしていた。

計算どおりか最終組がスコアを崩し、勝利は野仲の手中に転がってきた。
チャレンジ2勝目で賞金ランキングも3位。来年のツアー出場優先権もほぼ見えてきた。
「QTに行かなくてよかった」と安堵の表情。「それだけでオフの組み立ても早くできる」と来年に照準を合わせる。

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