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日本プロゴルフ選手権 2008

大会独自の予選会から出場の龍ケンは3位タイにも「今回は予定外」

本名は、龍顕一(りゅうけんいち)。2004年の本格参戦を機に、「インパクトのある登録名でプレーしよう」と考えた。
ちょうどそのころ、芸能界では俳優の松平健さんが歌い踊るサンバがブームだった。
「“マツケン”と語呂も似ているし、これで行こう」と、当初は「龍けん」に。

しかし成績が伴わず、今季はさらに「ケン」と、カタカナ表記に変更して不振脱却をもくろむ28歳が、2日目を終えて3位タイに浮上して、「今回は予定外」と笑った。

76センチのウェストに、ぶっとい腰痛ベルトが痛々しい。
2週前に痛めた。
ほとんどクラブも握らずに安静につとめたが、いっこうに痛みは去らない。
ツアー優先順位を決める昨年のファイナルQTで予選落ち。
ランク137位はまったく出番がなく、社団法人日本プロゴルフ協会主催の今大会は、独自の予選会を勝ち抜いて出場権を得た。

せっかくのチャンスだ。
「我慢してがんばろう。すぐに調子に乗るたちだから。欲は出さずに抑え気味に」。
その心がけが良かったのだろうか。
本人も思いがけない上位進出に、「明日も抑えめに」と言い聞かせた。

ゴルフと英語の両立を目指し、メルボルンにあるインターナショナルパシフィックカレッジに留学。
卒業間近の2000年に、留学先のオーストラリアでプロ転向を果たした。
そこで、個性豊かな選手たちと戦っているうちに「僕も、ファンがわっと沸いてくれるような個性のあるプロになりたい」と考えるように。

名前を変えたのも、そのいっかんだった。まだ出場権のない時期に参戦していたアジアンツアーで仲良くなり、やはりユニークな登録名で戦っている“すし石垣”のアドバイスでもあった。

昨年の今大会で3位タイにつけたすしのように、インパクト大の名前を一気に広めたいところだが「今回は無理をせず、終わったら精密検査を受けます」。
無欲が吉と出るか。

龍ケン(りゅうけん、本名・龍顕一)
1979年12月13日生まれの28歳、福岡県出身。身長173センチ、63キロ。血液型B型。
洋菓子点を営む父・敏夫さんの手ほどきを受けて、13歳のときにゴルフを始める。
常連客から、「将来は、“ケーキ屋けんちゃん”になるか」とからかわれたりもしたが、敏夫さんに「おまえには、継がせない」と言われて断念。
大牟田高校卒業後、豪州にゴルフ留学した。
ブリスベンにあるインターナショナルパシフィックカレッジ卒業の年の2000年に、QTを突破してプロ転向。家族は父・敏夫さん、母・多衣子さん、弟の伸太郎さん。