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UBS日本ゴルフツアー選手権 宍戸ヒルズ 2008

前田雄大らがベストスコア賞500ドルをエコにチャリティ!

前田(右)は大森進・UBS証券会社社長(中)から受け取ったベストパフォーマンス賞を、ほか7選手と合わせて環境団体への寄付を決めた。左はエコ大使の宮本。
大会を通じたエコ活動「初めの第一歩!」をスタートして3年目の今年。主催の日本ゴルフツアー機構は思い切った取り組みをしていた。
分別のゴミステーションをギャラリープラザと、4番ティグラウンド横と、17番グリーン奥の3箇所に集約。
そのほかの箇所にはコース内に、いっさいゴミ箱を置かなかったのだ。

ツアープレーヤーNO.1を決めるこのビッグイベントは、今年ものべ2万1000人を超えるギャラリーを記録したがこれによって、周辺地域のみなさんにご迷惑をおかけしたくはない。

だから、お越しくださったみなさんにも会場では出来るだけゴミを出さないよう心がけていただき、また出てしまったゴミは、出来ればUBSブースでお配りしている大会のエコバッグに入れて持ち帰っていただきたい…。

ゴミ箱の削減は、大会がひそかに発信したメッセージでもあった。

大会の趣旨に賛同して今年、“エコ大使”として活躍してくれたのが選手会長の宮本勝昌と手嶋多一だった。期間中に選手の立場から、エコ活動の推進を呼びかける2人の声は、徐々にほかの選手にも浸透していった。

大会では各日のベストスコア賞としてタイトルスポンサー、UBS提供の「ベストパフォーマンス賞500$ドル(複数均等割)」がかけられていたが、受賞した8選手全員が、その賞金を環境問題に取り組む地元のNPO法人などにチャリティしようと言い出したのだ。

3日目に66をマークした前田雄大は、受賞者のひとりだった。
最終日のホールアウト後、18番グリーン横のUBSパビリオンで行われた「ベストパフォーマンス賞」の授賞式で、選手を代表して大森進・UBS証券会社社長より賞金を受け取ると、タイミングを合わせて参加した宮本にその場で賞金を託して、「僕のプレーが、いまや地球規模の環境問題に少しでも役立てるのなら光栄です!」。

日本円にして、総額21万5000円のチャリティ金は、大会の地元・茨城県牛久市で環境問題に取り組むNPO法人アサザ基金などに寄贈される。

ツアー転戦中にも“マイ箸”を持参するなど、普段からコツコツとエコ問題に取り組んでいる宮本も前田の言葉に大喜びで、「このトーナメントだけではなく、ほかの大会でももっともっと、みんなの意識が高まればいいですね!」。

また今年、ゴミ箱の数が少ないにもかかわらず、コース内に目立ったゴミがほとんど見られなかったばかりか、ギャラリーのみなさんがゴミステーションの前で、丁寧に分別して捨てている様子に目を細め、「この大会がモデルケースになっていけばいいな」と、しみじみと話していた。

大会では会場内の飲食店で出す食器を環境に優しい可燃性食器を使用したり、ペットボトルの販売をやめて、オリジナルマグカップを使用すれば100円で購入できるばかりかうち20円を環境団体に寄付する麦茶を販売するなど、さまざまな活動を続けてきました。

さらに今年は新たな試みとして、食品を輸送する際にかかるCO2の排出、いわゆる「フードマイレージ」を減らすため、メニューをすべて地元・茨城産、もしくは近隣県で収穫された地元産を使用した“エコ弁当”を販売。
毎年、スタッフで新しい智恵を出し合い、CO2ゼロ化を目標に、地球にやさしいトーナメントを目指しておりますが、それもこれも、ギャラリーのみなさまのご協力なくしては実現することは不可能です。

今年もたくさんのご来場と、エコ活動へのご協力をありがとうございました。

私たちの活動は、まだまだ発展途上の段階ですが、今後もよりいっそうの努力を続けてまいります。
また来年、ゴルフファンのみなさまのより多くの笑顔と出会えますよう…。
スタッフ一同、心から願っております。

なお、ベストパフォーマンス賞を受賞したのは以下の選手です。
<第1ラウンド> 久保谷健一(67)
<第2ラウンド> 星野英正(66)、D・スメイル(66)、前田雄大(66)、片山晋呉(66)
<第3ラウンド> 星野英正(66)、平塚哲二(66)
<第4ラウンド> 丸山大輔(66)、S・レイコック(66)

  • 徹底したゴミの分別収集も、ギャラリーとボランティアのみなさんのご協力あってこそ
  • 週末の夏日に、100円のうち20円がチャリティ出来るむぎ茶を買い求める人の長蛇の列!
  • もうひとりの”エコ大使”をつとめた手嶋多一は初日にエコバックとエコマグカップ配布のお手伝い
  • またエコ弁当を試食して「うまいっ!」。PRに一役買ってくれた

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