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三井住友VISA太平洋マスターズ 2008

今野康晴「今回は違うパターンにしたい」

この日唯一といってもいいピンチも難なく決めた。5番パー4は、先に打った同組の松村道央のラインを参考にパーを拾った。
最終18番は残り85ヤードの第3打を奥1.5メートルにピタリとつけてバーディで締め、通算15アンダーは3日間ボギーなし。通算15アンダーは、片山と2打差の単独首位で最終日を迎える。

春先はアレルギー症状が出て、必ず出遅れるがそれにしても今年は苦しかった。
8月までに予選通過はわずかに1回。5月から棄権1回を挟み、6試合連続の予選落ちの憂き目に遭いどん底にいた。

そんな今野に救いの手をさしのべてくれたのはこの人だ。
7月の長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップで、ひとつ後ろの組で回っていたジャンボ尾崎が見かねて言った。

「休みの週にうちに来い」。

ジャンボ邸を訪れるのは、デビューした96年以来のこと。
8月の3週間のオープンウィークを利用して4回ほど通い、教えを請うた。
その中で一番効果を上げたのが、600グラムの重いクラブを左手1本で打つ練習だ。
「お前は左手が弱いから、と・・・。打っている間もずっと見ていてくださって緊張した」と振り返る。

「・・・でも、凄く有り難かったですね」。

そのあと、休み明けのバナH杯KBCオーガスタで3位タイと、いきなり結果を出した。
その矢先に肘を痛め、またしばらく低迷したのは残念だったがシード権の確保にも成功し、自信を取り戻した途端に今週の優勝争いだ。

このゲーム展開には覚えがある。昨年10月のブリヂストンオープン最終日は片山と最終組。
「あのときはやられちゃったから。今回はそれと違うパターンにしたい」。
日大のひとつ先輩へのリベンジを誓った。

そしてリーダーに関して最後にもうひとつ・・・。資料が残っている85年以降に限られるものの、4日間ボギーなしのラウンドで優勝した選手はまだ出ていない。最終日の今野には3年ぶりのツアー通算7勝目のほかに、偉業達成の期待もかかる!!

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