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ANAオープン 2008

ツアー通算25勝まであとひとつの片山晋呉が

「シンゴに闘志メラメラ」と、ライバル心をむき出された片山は、その中嶋に感心しきりだ。ベテランの技に目を見張る。
「上手いのは当たり前なんです。なんていうか・・・あの人はとにかく凄い。いま一緒に回って“すげえな”と思うのは、日本では中嶋さんだけ」と、大絶賛。

「今でこんなに凄いなら、全盛期はどれだけ凄かったのか・・・。いや、中嶋さんは今も全盛期。ものすごい全盛期は、とんでもなかったんだろう」。
ツアー通算48勝、過去4度の賞金王の経歴に改めてひれ伏した。

それほどの尊敬を寄せる選手に言われた。
最終9番パー5。
中嶋は5メートルのイーグルチャンスにつけた。
片山は、3メートル。
「お互い入れよう」と、声をかけられ感激した。

「偉大な人に言っていただけるのが嬉しくて」。
気持ちに応えるイーグルフィニッシュ。
1打差に詰め寄って、4位タイでホールアウトだ。

5試合ぶりにレギュラーツアーに登場した中嶋には、別の面でも刺激を受けている。
今週に入って2度、3度と見せつけられているのが黄金色のバッヂだ。

ツアー通算25勝以上をあげて、永久シードを持つ選手はわずか6人。
そのうちの“一人”が、片山がツアー24勝目をあげて以来ことあるごとに「ほらほら」とちらつかせる選手証は、片山らシード選手がシルバーなのに対し燦然と輝く特別発注のゴールドだ。

「あれだけ見せられるとやっぱり欲しくなる」。

今度こそ25勝目を視野に、今週はコースのメンバーさんをキャディに起用。
歴7年の松ヶ崎真秀さんはコースを知り尽くしており「苦手」という輪厚も「ほぼ、克服できている」。
頼りになる相棒と偉業達成に挑む。

※永久シード権・・・ツアー通算25勝以上をあげたものに、生涯を通じて与えられるツアー出場権のこと。現在、該当選手には青木功(通算51勝)、尾崎将司(94勝)、中嶋常幸(48勝)、杉原輝雄(28勝)、倉本昌弘(30勝)、尾崎直道(32勝)がいる。

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