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日本プロゴルフ選手権 2007

谷口徹「今週は、必勝態勢です」

先週、引いた風邪は完治していないが、ゴルフの調子に影響はない。気持ちも萎えていない。「今年は、勝てると思ってきている」。

ショットは好調だ。選手たちが頭を悩ます芝目の強いグリーンも、確かに「はっきりと描けるラインが少ないから難しい」とはいえ、さほど苦労は感じていない。

「今日は、難しい状況がほとんどなかったから。勝つためにはまず初日。良いスタートを切って良い位置につけること。最近、ずっとそういうゴルフが出来ているから」と、サラリと言った。

今年記念の75回大会は史上初、沖縄県での開催だ。初日から、多くのギャラリーが詰めかけている。地元ボランティアも、4日間でのべ800人以上が参加してくださる予定だ。
2年ぶりの男子トーナメント開催に、地元は沸きに沸いている。

この日初日、谷口がまとったウェアは普段の彼らしくなかった。
赤地の胸元に、大胆な花柄があしらわれたポロシャツは「沖縄バージョン。会場の雰囲気に合わせてみた」という。

賞金王・片山晋呉は53位と出遅れた。「やっぱり、一番怖いのがシンゴ。その選手が上にいないから、楽ですね」。
地元の期待の星・宮里兄弟が控えるが、「怖いのは、地元ファンの指笛だけ」と眼中にない。
2週前、プレーオフの末に優勝を逃したが「年に1回のチャンスというわけでもあるまいし。ショックなんかあるわけない」。
取り逃がした勝ち星の埋め合わせが、このプロ日本一のタイトルなら申し分ない。
妻・亜紀さんと長女・菜々子ちゃんも、初日から現地入りして「今週は必勝態勢です」。
早くもV宣言が飛び出した。

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