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日本プロゴルフ選手権 2007

地元・沖縄出身の宮里聖志「明日は8アンダー出すつもりで」

スタートの1番ティで、ちょっとしたハプニング。ティグラウンドの脇に、今大会の優勝カップが飾られている。同じ組の中嶋常幸と、真鍮製のそれをしげしげと眺めていた。

と、やにわに中嶋が手にとって、満員のギャラリースタンドに向かって、チャンピオンよろしく高々と掲げてみせた。ひとしきり、拍手喝采を浴びたあとふと聖志に向き直り、「せっかくここは沖縄なんだから。お前もちょっと持ってみろ」。
丁重に断ったが、中嶋は執拗だった。
わざわざ、聖志のところまで自ら運んで持ってきたのだ。

こうなったら、自分も持たないわけにはいかない。
「中嶋さん直々に、プレゼンターされちゃいましたから(笑)」観念して、両手で高く持ち上げてみせた。
大喜びの地元ファン。大歓声を一身に受けながら「ぜひこれを持って帰れたら…」との思いを新たにした。
ずっしりと、その重みを感じてティオフ。

13番で12メートルのバーディパットを4パット。次の14番でティショットを入れて連続ダブルボギーに、通算7オーバー38位タイに沈んだが、「明日は8アンダーくらい出すつもりで。それくらい、気持ちを強く持って頑張ります!」。
いつの日か、あのカップを掲げることを夢見て、お兄ちゃんが最後に踏ん張りを見せる。

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