Tournament article

長嶋茂雄 INVITATIONAL セガサミーカップゴルフトーナメント 2007

谷口徹が今週も好スタート

選手たちの吐く息が白い。朝から降りしきる雨に、気温もグっと冷え込んでこの日初日は厳しいコンディション。
おまけに会場のザ・ノースカントリーゴルフクラブは550ヤードを超えるパー5が3つもあるばかりか、長いパー4も多い。トータル7,127ヤードは「今日の天候で、僕の飛距離ではかなりきつかった」。
思わず、らしくない泣き言もこぼれたが、それでも2アンダーは首位タイスタートは、前週優勝の貫禄だ。

「勝った翌週に予選落ち、なんていう選手も多いけど。それでは、まぐれと言われても仕方ない」。
過去2度の2週連続Vの経験がある選手の言葉には、説得力がある。
勝った翌週にこそ、結果を出すのがプロ。
それが谷口の身上だ。

昨年、2年連続で平均パット1位に輝きながら、今季ずっと不調を訴えていたパッティング。
「でも、勝った途端に良くなってきた」。
この日、再三のピンチをしのいだ。

出だしの1番では、右カラーから7メートルのバーディパットも決めた。
17番では、奥から10メートルをチップイン。

今週も“指定席”に居座って言う。
「先週勝った、ということはいまもっとも調子の良い選手だということ。自分でも一番優勝に近い選手、と思って来ている。また勝てそうな勢いと運気を感じている」。

2週連続優勝の前に「“今季初優勝”」を飾っていることも、吉兆だ。
前日11日水曜日のプロアマ戦。
「アマチュアのみなさんが僕より先に決めるもんだから貢献はしてないけれど。パットのラインはほとんど僕が読んだから」。
17アンダーでチームに優勝をもたらしたことで、ますます自信も深まった。

そして週末こそ、頂点に立ちたい理由がある。
表彰式のプレゼンターとして今年、大会名誉会長に就任した長嶋茂雄氏が来場する予定だ。
「もしミスターに優勝カップをもらえたら・・・。きっと一生の思い出になると思うから」。
それを励みに頑張る、と谷口は言った。

※谷口の過去の2週連続優勝は、2002年のアコムインターナショナルとジョージア東海クラシックと、2004年の日本オープンとブリヂストンオープンです。

関連記事