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マンシングウェアオープンKSBカップ 2007

今年の目標は「ギャラリー動員数3万人!」

ここ数年、回を重ねるごとに観客動員数を増やしているのが今週開催のマンシングウェアオープンKSBカップだ。
2003年度以降、3年間で158%増。昨年大会は、2万2465人。国内で4番目となるギャラリー数を記録したのは、民間支援ボランティア団体『地域活性委員会』の成果にほかならない。

同委員会は「晴れの国・岡山の魅力を全国にアピール、地域活性の起爆剤にしよう」との目的で2004年に発足した。
当時、ミサワホーム中国株式会社の副社長・土井邦良さん(現・代表取締役社長)が「口だけではない自ら行動を起こし、かつ見返りを求めない人を」と、地元有志にボランティアでの協力を呼びかけ、その趣旨に賛同したメンバー20人でスタートさせた。

「大会を日本のマスターズに。日本一のトーナメントに!」を合言葉にしたその活動は、じわじわと広がりを見せていった。

ポスター貼りやのぼりの設置など、大会告知はもちろん、コース近隣で行われていた『たまの港フェスティバル』を大会の日程とあえてぶつけてタイアップを働きかけたり、ギャラリープレゼントを家族をターゲットにした者に変えたり、開催直前には岡山市内で、出場プロによる街頭サイン会を行ったり・・・。

トーナメント開催週の火曜日に岡山駅前で出場選手たちが行ったサイン会は当初、100人程度の来場者を見込んでいたが、当日は予想を大きく裏切る450人が詰め掛けて、委員会のメンバーは慌てて色紙を買い集めたという逸話もある。

地元市民を巻き込みながら、重ねてこられた地道な取り組み。大会の、岡山での開催は当初2年の予定だった。

それが3年に伸び、今年さらに4年目。
「地元のみなさんの、大会を大切に思ってくださる気持ちが伝わってくる。みんなで楽しもう、
という空気が年々高まっている、これこそトーナメントの理想の形。大会を通じて、地元・岡山のさらなる活性

化にお役に立てれば」と語るのは大会主催の株式会社デサントの田尻邦夫・代表取締役社長だ。
土井さんたちを初めとする、地元ボランティアのみなさんの熱意がスポンサーの心を動かしたのは間違いない。

今年、土井さんたちが改めて掲げた目標は「観客動員3万人」。まさに、名実ともに国内トーナメント1位の座。
大会主催の株式会社 瀬戸内海放送の加藤宏一郎・代表取締役は、大会を目前に控えてしみじみと言った。
「私も含め、みなさんの熱い思いは“3万人”というビジョンがあるからこそ。今年も一人でも多くの方に来ていただいて、良いお天気の中で谷口プロと武藤プロが競り合って、ゲームが盛り上がって・・・。今日ここに集まったみなさんと、『今年も良い大会だったね』と、言い合いたい。今年も、そんなトーナメントになればいい」。

そんな熱い思いを乗せて、マンシングウェアオープンKSBカップは5月17日に開幕。
今年も、岡山県玉野市の東児が丘マリンヒルズゴルフクラブが舞台だ。

写真=今年3月に行われた地域活性委員会コンペで、委員会と主催者と主管の日本ゴルフツアー機構がますます一致団結! 左から土井邦良委員長と株式会社デサントの田尻邦夫社長、JGTO会長の島田幸作と株式会社瀬戸内海放送・加藤宏一郎社長。
「トーナメントを通じて地域の活性化はもちろん、岡山を全国にPRしたい! それがひいては、男子ツアーの活性化につながれば・・・」(土井委員長)

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