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マンシングウェアオープンKSBカップ 2007

初日の中止に、選手たちは悲喜こもごも・・・

ドライビングディスタンス計測ホールの15番パー5は、強烈なアゲンスト風。広田悟は200ヤード、飛ばし屋の川岸良兼も220ヤードしか飛ばなかった。「ひょっとして、あれが記録に残っちゃうの?」と、次の16番ティグラウンドで思わず顔を見合わせた。

QT組の木村佳昭は、4番でクラブが折れた。右のラフに打ち込んだ第2打。素振りのときには影響がなかった背後の木の枝が、いざショットした瞬間に風で大きくしなったのと、フォロースルーがまともにかち合った。
その衝撃で、7番アイアンは真っ二つに折れた。
その直後に中断のサイレン。
「あのままラウンドが続いていたら、大変なことになっていた」。
メーカーのスタッフが修理をして事なきを得たが、7番アイアンなしでプレーを続けなければならないところだった。
そのあと約2時間後の中止の決定に、ホっと胸を撫で下ろした。

喜んだのは、立山光広も同じだった。
前半の4番で「11」を打った。何回トライしても、左からの強風にあっという間にボールが流されていく。ティショットで3回OBをした。8オン3パット・・・。
11時14分に、競技が一時中断して祈るような気持ちになった。
「神風になってくれればいい、と・・・」。
初日中止の決定のアナウンスが流れた瞬間、人目もはばからずに大声で叫んでいた。
「バンザーイ!!!」。
翌2日目は気持ちを入れ替えて一転、「優勝争いといきたいね」と、気合を入れなおした。

反対に、ちょっぴり残念だったのは横尾要だった。
16番パー4でピン右手前12メートルにつけた第2打が、風で勝手に動き出してグリーンの外まで転がり落ちた。
「10メートル以上は転がった。あんなの初めて!」と目を丸くさせながらもその時点で2アンダーは単独首位。
その記録が消えてしまうのは惜しいが、自然現象なら「仕方ない。もう一度、出直しですね」。
改めて首位獲りを誓っていた。

写真上=強風に前組が詰まってしまい、16番のティグラウンドで待機する広田と川岸(左から)「さっきの15番ホールのが記録になっちゃうの!」と、懸念していたドライビングディスタンスの記録も初日の中止に帳消しに・・・。

  • 強風の影響で、4番でOB3発していただけに、中止の決定に、クラブハウスレストランで思わずガッツポーズの立山。
  • 中断時点で首位につけていた横尾は「仕方ない」と、気持ちを切り替えた。

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