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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2007

谷口徹が首位タイスタート

先週のダンロップフェニックスは得意のパットが決まらずに、ストレスがたまるラウンドだったが、だからといってジタバタしない。超感覚派の谷口は、たとえ不振に陥っても気持ちでプレーするタイプ。
「とにかく、自分の読んだラインどおりに自信を持って打つ。入る、と思えば絶対に入る」。
強い意志を貫いて、根気良くフィーリングを取り戻していく。

上空を舞う強風にも悩まない。
「アゲンストか・・・と思ったら、次の瞬間にはもうフォロー。何度も突風に持っていかれた。非常にジャッジが難しかった」。
ホールアウトするなり「今日は風が凄すぎて、頭が痛い」とため息まじりに訴えたが、タフなコンディションの中でこそ、普段から心がけているプレースタイルがモノを言う。

「大きなケガをしないゴルフで、少ないチャンスをモノにする」。
アンダーパーで上出来と踏んだこの日初日の3アンダーは、首位タイスタートだ。

初の賞金王に輝いたのは、2002年。
しかしその年の暮れは、それどころではなかった。
脳血管腫という病いに倒れ、選手生命の危機にさらされた。
「あのときは周囲におめでとう、といわれてもピンと来なかった」。
喜びに浸る間もなく、病院のベッドで絶望感すら味わった。

だが今年は違う。
何よりまず「ゴルフができる幸せを感じている」。そればかりか、いままさに賞金レースの渦中にいて、2007年度の男子ツアーを引っ張っているという充実感。

約1600万円差の賞金ランク2位で追いかける片山は、「この時期を1位で迎えるプレッシャーは大きい」と、3年連続賞金王ならではの言葉でその状況を思いやったが、谷口の考えは少し違う。

「平均ストロークやパット数は、これから減ってしまう可能性があるけれど。すでに稼いだ賞金はホームランと一緒でね。この先、どんなに試合をやっても無くなることがない。そう考えればむしろ、追いかけるほうが大変でしょう。僕は気楽に、ただベストを尽くして自分のやるべきことをやればいいだけだから」。

今大会の優勝賞金は2800万円。次週の最終戦ゴルフ日本シリーズJTカップは3000万円。
もし今週、谷口が優勝すれば5年ぶり2度目の王座が決定する。
「僕は、優勝を目標にプレーするだけ」。
2005年大会以来、2度目のタイトルしか見えていない。

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