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サントリーオープンゴルフトーナメント 2007

丸山茂樹が8位タイスタート

3年ぶりの国内戦で、日本の良さを再認識だ。たとえばグリーン。「アメリカは、カップの中にボールが消えるまで、入るかどうか分からない」と丸山は言う。仕上がりが「雑」だからだ。
しかし日本のグリーンは「手前2メートルのラインに乗ったら、もう入るって分かるから」。

その分、「深読みしすぎて」この日はいくつかチャンスを外したそうだが「国民性かな、日本のグリーンは非常に繊細で。コンディションの良さを感じる」と絶賛した。

ラフは、米ツアーほど深くない。
しかしその分、うっそうとした松林にセパレートされたフェアウェーは「アメリカにない狭さ。日に日に、狭く感じる」と、その独特の難しさをあげる。

インスタートの12番で、ティショットを右の林に入れた。。
4番アイアンで、生い茂る枝の下を抜いて難なく脱出すると、ピッチングウェッジで7メートルにつけてバーディを奪った。
「ああいうところは僕の持ち味。誰よりも曲がるだけに経験豊富だからね」と冗談めかして笑ったが、そこには密かな自負もある。

前半9ホールでフェアウェーをキープしたのはわずかに2回。
にもかかわらず、2アンダーの8位タイスタートは「アメリカの選手ならこうは行かない」と、胸を張る。

「力さえあれば大丈夫。ティアップを高くして、上げて下ろしてバコン!と打つだけ。何も考えない」。
パワーゴルフが主流となったいまの米ツアーを丸山はそう表現したが、そんな彼らがここ総武カントリークラブをラウンドしたらどうなるか。
「まともにスコアを出せるのは2番、3番アイアンを使いこなして頭を使ってプレーする。ウッズくらいじゃない?」。

本格参戦から8年目を迎え、今季もっとも厳しいシーズンを送る米ツアーだが、久々の帰国で蘇ってくるものがある。
「低いティアップで、ライナー性のボールを打って、コントロールして打っていく・・・。僕のゴルフにちょうど良い。日本のゴルフも良いよねえ!」。
コースの特徴はまったく別物。しかし丸山にとって、、ジュニア時代から慣れ親しんだ舞台は自信を取り戻すに十分だ。

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