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サントリーオープンゴルフトーナメント 2007

丸山茂樹が3年ぶりの日本ツアー

有名タレントが数多く出場することで人気のあるサントリーオープンのアマプロチャリティトーナメント。この日5日(水)は6445人ものギャラリーが駆けつける中で、ひときわ輝きを放っていたのが丸山だった。

行くところ、黒山の人だかり。
「マルちゃん、お帰り!」。
「明日から頑張って!」。
ホール間のインターバルは、サインを求めるファンで歩くのも大変だ。

いつものスマイルで人ごみを掻き分けながら、丸ちゃんが決意を固めた。
「あまりドデかいことは言えないけれど、なんとか盛り上げたい」。

今年35回を迎える今大会は少年時代、何度か観戦に足を運んだ思い出のトーナメントだ。
「今日のプロアマ戦も含めて習志野時代から盛り上がっていたし、非常に歴史のある大会」。
米ツアーに本格参戦する直前の99年には、ニック・プライスと激闘の末に2位に入ったがここでの優勝はまだ。
再渡米前に、ぜひ名前を刻みたい。

このあと、日米合わせて10試合に出場する予定だ。
今季、米ツアーの賞金ランクは140位と低迷し、7年守ったシード権の確保は今月20日から始まるフォールシリーズ(※)7戦にかかっている。

同時に日本ツアーでは、97年の日本プロ優勝で得た10年シードが今季で切れるが、今年から海外のシード選手は年間3戦以上出場すれば、翌年の出場資格が得られることになった。
米ツアーの合間に、あと日本で2試合こなす予定だ。

「体はガタガタだけど、できる限りは米ツアーで頑張りたい。日本のルールも守りたい」。

帰国直前の前月27日に、左ヒザの良性腫瘍を手術したばかり。
「いきなり治るものではないけれど。少しずつ体のキレも良くなってきたし、心配もかなり無くなってきていますから」。
マルちゃんが、これまでにない厳しい戦いに挑む。

※フォールシリーズ・・・今季から米ツアーに導入された「プレーオフ」制度とともに、新しく設置されたのが9月20日開幕の「ターニングストーンリゾート選手権」からスタートするフォール(秋)シリーズ(全7戦)。
1月の開幕戦から8月のウィンダム選手権までの36試合の成績をポイント化し上位144人だけで争う「プレーオフ」に残れず、かつ賞金シード(125位)を確保していない選手たちの来季のツアー出場権をかけた争いとなる。



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