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JCBクラシック 2007

片山晋呉「もうちょっと、待ってください」

先週の最終日から使い始めた長尺パターも「3ラウンド目」にしてしっくり馴染み、この日2日目の第2ラウンドで、通算6アンダー5位タイ浮上。
今季初Vに期待がかかるが本人は、「もうちょっと、待ってください」。

自身6度目となった4月のマスターズトーナメントで痛感した。
「ワールドランク10位内のヤツらには勝てない、と」。
その一方で、こんな思いがムクムクと頭をもたげた。
「その中でもなんとかして、お〜片山すげえな、というのがしてみたい」。

最終日に一時、首位と1打差2位につけたのは2001年の全米プロ。
結局4位に終わったが、「あのときは、ワケわかんなくてなった。いまは、あのころより確実に上手くなった。

経験も積んだいま、改めて優勝争いがしたい。3日目が終わってボードに載って、片山が勝っちゃうのか、と思わせてみたい…」。

さらなる高みを目指して、帰国早々に着手したスイング改造は、リスクを承知で「これまでに試合で打ったこともないようなショットを打たなければならない」。
当然、ミスも多くなる。
「それでも、我慢してやり続けている」。
視線の先には、まず一番に世界があるからだ。

「内容は、磨きをかけて確実によくなっている」。
しかしその分、いまは優勝争いも二の次になってしまう。
「いまはまだ、結果は出せないかもしれないと思っている」と、片山は言う。

谷原秀人との優勝争いの中で、左ヒザにのちのちまで痛みが残る致命傷を負ったのは昨年の今大会。
谷原の独走を許し、2位に甘んじた。
ぜひリベンジといきたいが、「いまはまだ、底上げをしている状態だから」。
完全無欲が吉と出るか。

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