Tournament article

アサヒ緑健よみうり・麻生飯塚メモリアルオープン 2006

横田真一「3試合に、なっちゃったか・・・」

“選手会長”が呆然と立ち尽くす。スタートの1番で、ティショットを左林に打ち込んだ。八方塞りで隙間も見当たらず、サンドウェッジでとりあえず脱出を試みた第2打を木に当てた。

さらにグリーン横のバンカーに入れながら「奇跡的なボギー」でしのいだが、さらなる不運は3番パー5。ティショットでOBを打った。

「ちょっとのミスが大ケガに。出だしから躓いた。やっぱり人生、そんなに甘くない・・・」。
最初のショックから抜け出せないまま、通算イーブンパーで予選落ちした。

就任2年目の今年、賞金ランクは現在73位。
95年のデビューから11年間守ってきたシード権の危機に、その動向を心配する選手、関係者は多いが今週は周囲のひそかな願いも届かなかった。

「あと、3試合になっちゃったか・・・」と、ポツリ。
現在、獲得賞金は約1100万円。
当確ランプをともすには、あと最低400万円は欲しい。

この状況で不足分を、これから先の三井住友VISA太平洋マスターズ、ダンロップフェニックス、カシオワールドで埋めるには厳しいが、諦めるわけにはいかない。

来春には夕子夫人が出産を控えている。
長男・知己くんは幼稚園に上がる。
「家族が増えるし、学費も稼がないといけないのでこのままではつらい。これから、いろいろと考えることは多い」。
肩を落としてコースを去った。

・・・頑張れ、選手会長!!



関連記事