Tournament article

つるやオープンゴルフトーナメント 2006

こちらもシニア世代社長でプロのグレッグ・ホプキンス

終始、ピンと胸を張り気丈にプレー。コースでカメラを向けられると、大きく手を振って応えてみせる愛想ぶりだ。
同組の選手のプレーには、「ナイスバーディ!!」。朗々とした掛け声で、惜しみない賞賛を浴びせかけた。

通算19オーバーは、143位。ブービーメーカーのスコアにも、最後まで笑顔で回りきった。

今大会、主催者推薦で出場したグレゴリー・ホプキンス氏は、80年代前半にツアープロとして活躍していた。
その後、ゴルフビジネスの世界に転身し、テイラーメイド社などを経て昨年、米ゴルフメーカーのクリーブランド社の社長兼CEO(最高責任者)にまで上りつめた。

同時に、再びプロの世界に舞い戻った。
50歳を迎えての再挑戦。
就業時間を終えてから、毎日4時間を練習に費やす。
土日にはミニツアーなどに出場。今季は全米オープン、全米シニア、全英シニアの予選会にも出る予定だ。

先週も、試合に出場したばかり。
「そのとき、とっても調子が良かったもんだからね。今週も自分に期待して来たんだけれど・・・」。飛行機での長時間の移動で疲れがたまり、日本に到着するなり腰を痛めてしまった。

この日2日目は巻き返しを狙い、入念にストレッチを繰り返してからスタートしたのだが、前半の6番ホールまで行ったところで、また痛みがぶり返してしまった。
もう5月を迎えようというこの時期に、気温13.3度と予想外の冷え込みがたたったようだ。

「予選通過が目標だったから、この結果は残念。もちろん、がっかりはしているけれど・・・でも、日本でのプレーはとても楽しかったよ!」。

社長とプロゴルファー。
二束のわらじは多忙を極めるが、この生活を変えるつもりはない。
「もちろん、この地位に誇りはある。・・・でも、夢や情熱が感じられるのは、プロゴルファーのほうなんだ。これからも、夢を追いかけていきたいからね!」。
生き生きと話した。

グレッグ・ホプキンス
1955年5月21日、米イリノイ州ディケーター出身の50歳。80年からツアープロとして活躍していたが、その後ゴルフビジネスの世界に転身。
テイラーメイド社などを経て、2005年にクリーブランド社社長兼CEOに就任。
それと同時に、プロに復帰した。
家族は妻と二男、二女。