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日本オープンゴルフ選手権競技 2006

矢野東「刻み倒して謙虚にプレー」

最終18番。セカンドショットを待つ間、前組でプレーする平塚がバーディを奪ったのが見えた。しかも、わざわざこちらを振り返って、得意げにガッツポーズをしているのが悔しかった。

それまでの17ホールは、いっさいピンを見ないでプレーしていた。
「なのに平塚さんのせいで・・・。邪念入りまくりだよ!」と文句を言いつつ、迷わずピンを狙った第2打を、矢野も2メートルにつけてみせたのだ。

そんなこんなで、この日初日は前後の組でバーディ合戦。
たびたび、振り返ってガッツポーズを取る平塚に、矢野も必死の抗戦だ。

13番で、平塚がボギーを打って一歩後退。
対する矢野は、14番でバーディを奪ってすかさずやり返す。
前組に向かって、逆転成功のガッツポーズ。

しかし、すぐに15番で並ばれた。
さらに、18番で再び逆転を許していただけに、なんとしても入れてもう一度並びたかったのだ。
「・・・すっげえ悔しい!」。
最後のバーディパットは、惜しくも外れて本気で悔しがったが、2アンダースタートは「上出来」だ。

実は、練習ラウンドは平塚と揃って絶不調。
互いに、「せめて予選通過くらいはしよう」と、慰めあったほどだった。

「でも、それがかえって良かった」と矢野は言う。

この難コースでは、無謀なゲームプランでは大ケガをする。
たとえば、ラフからのショット。
例年の“ナショナルオープン”に比べ「さほど伸びていない」(矢野)とは言うものの、それでも入れてしまえば距離感が狂う。
フライヤーも計算しながら、固くてスピードのあるグリーンに止めるのは至難の業だ。

「調子も悪いことだし、ここはイーブンパーで良いと。フェアウェーさえ言ってくれれば良いと思って、刻み倒して謙虚にプレー。今日は、ウェッジ以外はほとんどピンに向かって打ってない。それが良かった」。

6位タイにも満足そうだった。

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