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ザ・ゴルフトーナメントin御前崎 2006

韓国のドンファンがホールインワン

190ヤードの8番パー3。7アイアンで打ったティショットは、実は当たりが悪かった。
「グリーンの手前で止まっちゃうかな・・・」と思いながらボールの行方を見守っていた。

「そしたら拍手がだんだん大きくなってきて。『入った』という声が聞こえた瞬間はめっちゃ嬉しくて、思わずバンザイしてしまいました」と無邪気に両手を突き上げた。

右からフォローの風に乗り、ピン手前で2バウンドしたボールはそのままカップイン。
人生2度目のホールインワンだ。

ファイナルQTの資格で、今年日本ツアーでデビューを果たしたドンファンにはまだ、特定のウェア契約先がない。
そのため、いまは自分で気に入った服を選んで着ている。
この日3日目のウェアは、インターネットで購入したもの。
グリーンを基調としたドット柄のパンツに、気分もノリノリで快挙を達成した19歳には、開催コースの静岡カントリー浜岡コースよりご褒美の20万円が贈られることが決まった。

この金一封にも大喜びのドンファン。
「・・・明日はもっとド派手に。スコアでも、盛り上げます!」。
ますます気合を入れて、最終日に臨む。

ドンファン・リー
1987年4月9日生まれ、韓国出身。身長178センチ、体重75キロ。
10歳のとき、ゴルフを始める。2002年の韓国アマ制覇。韓国ナショナルチームメンバー代表の資格で出場した2004年の日本アママッチプレーは、決勝戦で伊藤涼太を破って頂点に。

日本の大学からの誘いを断って、ファイナルQTランク58位の資格で今年、プロ転向したばかり。
デビュー元年の今季は、先月のチャレンジトーナメント『PGA・JGTOチャレジⅡ』で史上最年少優勝を挙げるなど、早くも頭角をあらわしている。
試合のない日は母国に戻って、高麗大学で学業に励む現役大学生(1年)でもある。
あこがれの選手は日本ツアーで活躍中のS・K・ホ。
本名はドンファン・リーだが、「インパクトがあるから」と日本ツアーでの選手登録名を「ドンファン」に決めた。


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