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フジサンケイクラシック 2005

伊藤涼太くんが4試合連続の予選通過!!

姉の由衣さん(左)はこの日、胃をさすりながらのプレー。「体調は悪いけど、明日も頑張って担いであげたい」タッグを組んで4度目にして初の予選通過に由衣さんも嬉しそう
初日は7オーバー78の110位と大きく出遅れた。当初、予定されていたカットラインに滑り込むには、この日4アンダー以上が必要だった。
「(4アンダーで)回れないことはない、と思っていたけれど。実現できて嬉しい」。
ホールアウト後、何台ものテレビカメラに囲まれて笑顔がこぼれた。

ひとつ上の姉の由衣さんに、励まされながらの18ホールだった。
今週、キャディをつとめる由衣さんは風邪をひいて喉と胃の調子が悪い。
にもかかわらず、初日はプロ仕様の重いキャディバッグを担いで歩いてくれた。
それは7月のアイフルカップから、3試合連続の予選通過を果たしたときに使っていた縁起もの。
「涼太が絶対に今週もそれを使いたい、って言ったから・・・」。
体調不良を押して、弟の願いをかなえたがこの日2日目は限界だった。

重量を落とし、軽めのバッグに取り替える際、せめて“お守り”を付け替えることは忘れなかった。
愛知県のセントレア空港で、伊藤くんが自ら小遣いをはたいて買った愛知万博のマスコット『モリゾーとキッコロ』のキーホルダーもやはり、アイフルカップからずっとキャディバッグにつけていたもの。

「これをつけていたら、良い成績が出る気がする」。

“ゲン担ぎ”も万全に、普段から仲の良い兄弟は「通算3オーバーにしよう」と話し合いスタートしていった。

息子の調子が悪いと聞きつけて、初日のホールアウト後にきゅうきょ会場に駆けつけた父・秀昭さんは「何も悪くない。スイングは崩れてない。ただ先週の6位で注目されて、初日は相当のプレッシャーがあったのではないか」と話す。

それでも、内藤雄士コーチのアドバイスをすぐさま吸収し、翌日にはすぐに盛り返してくる精神力は、たいしたもの。

通算3オーバーで迎えた上がりの16番ホールで3パットのボギーを叩いてヒヤリとしたが、「しゃーないやん」との姉のひとことですぐに気持ちをたてなおした。
17番パー5で第3打を50センチにつけてバーディ。4試合目の予選通過は滑り込みだったが、「決勝では、アンダーにしたい」。
15歳のあくなき挑戦は続く。

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