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中日クラウンズ 2005

丸山大輔「あのとき、さらに上にいけるチャンスを逃したから」

2003年には、賞金ランク8位。“初優勝に最も近い男”と言われるほどの大活躍だった。
だが、翌2004年には一転。同ランク48位にまで落ち込み、「ほんとうに、悔しい思いをした」という。

特につらかったのは、同年3月16日の入籍と、成績を結びつけて言う人がいたことだった。
ゴルフと、私生活は関係ないはずだ。真矢夫人との夫婦仲も円満。
それでも、「“結婚してから、悪くなったね”とかいう人もいて。冗談でも、イヤでしたね」と振り返る。

そんな心無い人の口を封じるためにも、今年はぜひ、2年前に逃した初優勝を手に入れたい。

プレーオフに敗れた2003年のサン・クロレラクラシック。2日目、首位に立ったジョージア東海クラシック。土壇場で、1打差まで迫ったダンロップフェニックス・・・。

「あの年、勝てなかったことで、さらに上位にいけるチャンスを逃したという気はしましたからね」。

今年、開幕直前の3月にクラブ契約をきゅうきょ変更。心機一転、戦っている。
谷口徹に「お前はトップの位置が高すぎる」と指摘され、からかわれたスウィングも「トップの位置を低くすることで入射角をもっとゆるやかにして、スピン量を減していく」という試みを始めたばかりだ。

今週は新しいクラブやスウィングを、まだ「その日ごとに調整していく、という状況」ながら、この日2日目はボギーなしの64でまわって通算7アンダー3位タイ浮上。

今年1月には、真矢夫人からのリクエストに応えて、タヒチで2人だけの結婚式を挙げた。
昨年1年間、苦労をかけた伴侶への次なるビッグプレゼントは、小学1年生まで過ごしたここ地元、名古屋での初優勝しかない。

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