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つるやオープンゴルフトーナメント 2005

井上信「考えながらやることで、うまくいきました」

昨年のいまごろは、まだシード権も持っておらず、試合に出ても、ただ無我夢中だった。「とにかく、ボギーを打たないように」そればかりが頭にあって、回りのことなど見えていなかった。
それが今年は、「スイングのことを、考える余裕がある」。

テイクバックで、クラブをインサイドに引くクセがあった。師匠と慕う平塚哲二や、神山隆志らに、「直したほうがいい」とずっと言われてきたのだが、なかなか改善に踏み切れなかった。
今年、2年シードを手にしたことで、ようやくスイング改造にも着手することができた。
今週も、その点を常に意識しながら回っている。

「やっぱり、ガーっと入れ込んでばかりでも、ダメってことなんですね。スイングのことを考えながらやることで、今日はうまくいきました」。

昨年、初優勝をあげたことで取り巻く環境は、ガラリと変わったが身の回りはほとんど変えていない。
住まいは、「ゲンの良い場所だから」と以前のまま。副賞でもらった車も、父親にプレゼントしてしまって買い換えていないし、賞金で何か大きな買い物をしたわけでもない。

ただ、所属コースの袖ヶ浦カンツリークラブからの給料を、これまでより倍額にしてもらった。
「金銭的にも、だいぶ楽になりましたね」。
生活面の余裕も、好スタートにつながっているようだ。

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