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アンダーアーマーKBCオーガスタゴルフトーナメント 2005

広田悟「地元・宇部に優勝を持って帰りたい」

これまでは、ここ芥屋ゴルフ倶楽部が苦手だった。「だからこそ“どうにかしたい”とか“コースとの戦い!”とかいう意識が強すぎて。つい無理な攻め方をして・・・」かえって悪循環にはまっていた。しかし今年は6月のマンダムルシードよみうりオープンでツアー初優勝をあげた気持ちの余裕からだろうか。
「攻めるときと守るときのコントロールが効いて、自分のプレーだけに集中できている。悲観しないでやれる」と、ボギーなしの5アンダー。
出だし10番で残り180ヤードの右のラフからフライヤーを計算して、8アイアンで2メートルにつけてバーディ発進。
この勢いに乗って、4位タイの好スタートを切った。

先のサン・クロレラ クラシックで4位に入るなど、好調もキープしている。今年の目標だった「獲得賞金3000万円」を早くもクリアして、次に目指すのはツアー2勝目だ。

ときどき練習に加えてもらう片山晋呉にも「次の2勝目までがキツいんだ」と、よく言われる。
「自分としても、来年も今年みたいなゴルフができるとは限らないと思っているから。この勢いに乗って今年中に、2つ目が欲しいですね」。

今年、夏の甲子園。広田の地元、山口県の宇部商業は惜しくも準決勝で敗退した。広田もこの熱戦を自宅のテレビで見守って、その瞬間に悲鳴を上げた。
「あと少しだったのに・・・!! 決勝に進めていたらもしかしたら分からなかった」と、自分のことのように胸を熱くしたものだ。
それだけに、今週は普段以上に燃えている。
今大会は、隣県での開催。
「活躍したらたくさん応援に来てくれると思うし、ぜひ宇部商の代わりに地元に優勝を持って帰りたいから」。
広田の熱い夏はまだ終わっていない。


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