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アンダーアーマーKBCオーガスタゴルフトーナメント 2005

15歳のアマチュア、伊藤涼太くんが9位タイ「僕も追いつかれないようにします」

この日同じ組で回った芹澤信雄が、「涼太くんは、1試合ごとにうまくなる」と唸った。今年の中日クラウンズなど、なぜか伊藤くんとプレーする機会が多い芹澤だが、「僕のゴルフが右肩下がりなのとは対照的に、涼太くんは伸び盛り。今日は飛距離でも負けてたし、ほんと見るたびに上達しているよ」。
ベテランも関心しきりの初日の内容は、18番で手前カラーから中尺パターで30ヤードをねじこんでイーグルを奪うなど、67の4アンダー。
しかも、この日唯一のピンチを迎えた最終9番ではグリーン右バンカーから2メートルに寄せてこれを沈めてしのいでみせるなど、ボギーなしのラウンドは自身ツアー初の記録だ。

前日水曜日に、久保谷健一から受けたアドバイスが大きかったという。
今週の会場の芥屋ゴルフ倶楽部は、ツアーでも数少ないコウライ芝のグリーンなのだが、久保谷はそのコウライグリーンでの優勝経験が多い。
その久保谷が「コウライは目がきついからあまり膨らませずに、カップ内側から狙って強く打つといいよ」と教えてくれた。
その言葉に忠実に、最終9番もスライスラインのパーパットを強めに打って切り抜けた。

昨年12月、米ロサンゼルスでの約1ヶ月のキャンプでハードなトレーニングに精を出した。
1日ごとに、5キロのランニングとダッシュを交互に繰り返すなど、下半身強化に励んだ。
「要らないものが取れた分、筋肉がついた」と、逞しくなって帰ってきた。
おかげで現在、身長173センチに体重は63キロと数字上はさほど変化はないにもかかわらずツアーに来るたび、ほかのプロたちから「体が大きくなったね、と言われるようになった」と嬉しそうに話す。

ホールアウト後「明日は涼太くんに負けないようにするよ」と言う芹澤に、「僕も追いつかれないようにします」と堂々と返すなど、根性も据わってきた。

当面の目標は「予選通過をしてトップ10に入ること」だそうだが、「もっと大きな夢は、ツアーで優勝すること」。
先週、楽しんだ海釣りも楽しかったが、それを上回る夏の思い出を作ろうと15歳が踏ん張っている。

写真=今週のキャディは、アメリカ在住で練習仲間の末永一聖くん(=左)。ジュニアの試合で意気投合して以来、親交を深めている。


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