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マンダムルシードよみうりオープンゴルフトーナメント 2005

『トーナメントトライヤル』は、この日17日が最終日!!

2年4組の担任・渡辺庸平先生が、192ヤードむこうのピンフラッグを指差す。「さっきのプロは、あそこに1打で入れたんだって!」。
よみうりの森に、たちまち小さなどよめきが起こった。
「すげえなあ〜!」「ありえないよね!」
ため息まじりの歓声があがった。

昨年に続き、2回目を迎えるトーナメントトライヤルは、開催コースの地元・西宮市立塩瀬中学校の2年生を本戦に招待し、プロの試合の迫力を、生で感じてもらおうという今大会ならではの試みだ。

前日初日には2年生の1、3、5組が、そしてトライヤル最終日のこの日17日は、残りのクラスの2、4組がコースにきてツアープレーヤーたちの妙技を堪能した。

渡辺先生率いる2年4組が17番ホールにやってきたとき、「たったいま、横田真一という選手がホールインワンをしたんだよ」と、ギャラリーのひとりが教えてくれた。

よほど両親がゴルフ好きでない限り、中学生にはまだ、トーナメント会場に来る機会はなかなか持てない。
こうしてゴルフ場に入るのも初めて、という子たちも多く「テレビでちらっと試合を見ていたとしても、その遠近感はなかなか伝わってこないでしょう。でもこうしてホールを目の前にしながら、『あそこに1打で入れたんだよ』と話してやると、『ほんとうにそんなことできるの?』って。その凄さを実感できて、いいですよね」と、渡辺先生ははしゃぎまわる生徒たちに目を細めた。

トライヤルの1日のスケジュールはゲーム観戦のほかに、パッティングやスナッグゴルフを体験したり、テレビの中継センターなどを見学してまわったり・・・。

2年4組の学級委員長をつとめる久路大輝君は、その中でも特に「キャディさんに目が行った」と話す。
「暑い中、大変そうだなあ・・・とか、そういうことを想像しながら見ていました。あと、印象に残ったのは緑がとてもきれいなこと! クラスのみんなも、こんなきれいな芝の上を歩けて楽しそうでしたよ」(久路君)。

選手の1打に歓声をあげたり、芝の上を転げまわったり・・・。
でも、プレー中は「お静かに!」。ゴルフ観戦の大事なマナーも体験し、「ほんとうに、有意義な1日を過ごせました」(渡辺先生)。

この日の思い出が、いつまでも子供たちの心に残りますように・・・。

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