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マンダムルシードよみうりオープンゴルフトーナメント 2005

川原希「2つ目が欲しいな」

チャンスは必ずモノにした。ピンチはアプローチとパットでしぶとくしのいだ。この日のパット数は21。5番から4連続バーディを奪ったアウトコースに限っては、トータル9パットだ。
この日初日は午後からようやく陽がさしたが、川原がスタートした朝のうちは雨模様。深い霧が垂れ込めて、ときおり激しく降りしきった。
「今日のコンディションなら、3か4アンダーでいいと思っていたから。7アンダーは出来すぎですよ。スコアがよければ、痛いのなんか飛んでっちゃうしね!」。

5月の大会で、練習中に剥離骨折した左足かかとは、一時は、ショットにも影響がでていた。完治には安静が一番といわれたが、「休む勇気がなかった」。
長く実践を離れれば、試合勘も含めてそれだけ、リハビリに時間がかかる。

トレーナーと話し合い「試合の中で徐々に治していこう」と決めて戦っているが、長く歩行を続けるといまでも痛む。
「治療が長引いているし、心配は心配なんですけど・・・」。
そんな不安を吹き飛ばす、初日の好発進。
8月には、待望の第二子が生まれる予定だ。「・・・2人目の前に、2つ目がほしいな」。
ツアー2勝目に色気を見せた。

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