Tournament article

つるやオープンゴルフトーナメント 2004

つるやオープン開幕に寄せて・・・

つるやオープン開幕を目前に控えた前日21日(水)、大会を支える“裏方”3人が会し、よりスリリングで白熱したトーナメント作りについて、話し合った。
主催のつるや株式会社企画部部長で、今大会実行委員長の数井俊彦さんと、中継局の毎日放送事業部で、今大会実行委員の秋山秀文さんと、日本ゴルフツアー機構の競技運営ディレクター・小山和顕。
翌日の大会本番にむけ、それぞれの意気込みを語った。
小山和顕(以下小山):このつるやオープンも今年11回目を迎えました。春先のトーナメントとしてすっかりファンのみなさんにも定着しつつありますが、ずっと大会を支えてこられたお2人には、これまでの思い出や、苦労話などたくさんおありだと思いますが・・・。
数井俊彦さん(以下数井=写真上):そうですねえ・・・思い出を上げればキリ がないですが、やはりいちばん印象深いのは第1回大会ですね。コースの問題、ギャラリー誘導の問題など、さまざまな課題をクリアしながら、無我夢中で4日間を終え たことはいまでも覚えています。あと、この時期には考えられない、60年ぶりの大雪が降り、その対応に追われた年とか・・・阪神大震災のときには開催自体をどうするか、という決断に迫られました。われわれスタッフ一同、かなり迷ったあげく結局、『ゴルフをとおして地元のみなさんに元気になっていただきたい』という思いから、 開催に踏み切ったということもありましたね。
秋山秀文さん(以下秋山=写真2番目):そうですねえ、ほんとうにいろんなことがありました。でも僕の場合は、大会が成功してくれれば、そんな苦労の数々もすべて吹き飛んでしまうというか・・・。いいことばかりが思い出されます(笑)。僕の中でトーナメントの理想像としてひとつあるのは、実は95年のダンロップフェニックスなんです。ジャンボさんが優勝したとき、あまりのギャラリーの多さに18番 グリーンでは地鳴りがしたとか。つるやオープンもぜひ、そんな大会にしたいと。また、そのためには、今後若い力が必要になってくるだろうと考えています。
小山(=写真3番目):その一環として、去年からマンデートーナメントを開催されていますよね。
秋山:そうなんです。それまで主催者推薦枠の選手の選考はすべて大会側で決めていました。でも、それでは若い力が育たない。実力がありながら、出場の機会 のない選手にも、できるだけたくさんチャンスを作りたかった。若手が育つ環境作りがもともと、今大会をはじめた目的だったんです。そういう思いもあって去年から、マンデートーナメントを推薦枠に設置しました。そこから勝ち抜いて本戦の出場を果たした選手たちが、ベテラン勢とぶつかりあって成長していく・・・。そういう大会を目指していきたいですね。
小山:週末にはジュニアレッスンを開いていただいたり、ボランティアのみ なさんを大会に招待したり・・・。われわれ日本ゴルフツアー機構はもちろん、選手たちも、そういう大会の姿勢に賛同して、協力を惜しまないつもりです。
数井:ギャラリーのみなさんが何度でも通いたくなるようなトーナメント作 りは、たったひとつの力だけでは実現しないですよね。見ていてスリリングなトーナメント作りも、全部がひとつにならないと実現しない。コースセッティング、ギャラリー数、スタッフの努力・・・。その上に選手の白熱したプレーが重なって、はじめて大会の成功がある。
小山:ほんとうにそうですね。コースに関しては、この時期の開催にもかかわらず、芝のみどりが濃いんです。これは、冬の間にオーバーシードをしていただいたり、コースのみなさんの努力のたまもの。そんな美しい“緑のジュータン”を舞台 にした戦いだからこそ、見る側も楽しめるし、プレーする側の技量も存分に引き出されるというのが大いにあると思うんです。
数井:ほんとうに、毎年ここ山の原に足を運んでくださっているたくさんのファンのみなさんには感謝しております。常にギャラリーのみなさんの視線を大切にした大会作りを心がけています。
秋山:僕らテレビの側からいえば、ブラウン管の向こう側にいらっしゃるゴルフファンのみなさんも一緒に盛り上げていく、という責任もあります。ブラウン管を通して、いま目の前で繰り広げられている興奮を、臨場感を持って伝えられたら ・・・。開幕から2戦目ですし、この大会をきっかけに、シーズン終盤までゴルフ界を盛り上げていけるような番組作りをしたいですね。
秋山:今年はどんなスターが生まれるか、いまから最終日が待ち遠しいですね。
小山:明日の本番にむけて準備は万端整いました。あとはたくさんのギャラリーのみなさんに会場で、ブラウン管で、息詰まるプレーを味わっていただければ ・・・。
数井、秋山:みなさん今年もぜひ、つるやオープンをお楽しみください!

    関連記事