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ゴルフ日本シリーズJTカップ 2004

谷口徹 逆転の賞金王かなわず

「オフ返上で、さらなるレベルアップを目指します」谷口
谷口は逆転の賞金王どころか、Y・E・ヤンが優勝争いをしたために賞金ランク2位の座も、危うかった。もし、ヤンがこの大会で単独2位に入っていれば、完全に明け渡していたところだが、ヤンが18番のバーディチャンスを外して、約200万円差でどうにか2位をキープ。

それでも初の賞金王に輝いた2002年より、「ゴルフの内容はレベルアップしている」と言い切る谷口は、世界ランク50位に食い込んで、「来年のマスターズの出場権」という夢も、諦めていない。
2週後のアジア沖縄オープンもエントリー。そのあともオフ返上で海外のツアーに積極的に挑戦し、可能性にかけるつもりだ。

やはり逆転賞金王をねらったY・E・ヤンは、賞金ランク3位でシーズン終了

これまで、賞金ランク3位までの選手に与えられていた全英オープンの出場資格は来年から変更され、同2位までとなる。
まだ、メジャーに挑戦したことがなかったヤンは、今大会が始まる前から「なんとか、全英に行きたいんです」としきりに繰り返していた。
それだけに、最終日の後半2つのボギーが痛い。
「絶対に、(賞金ランク)2位になりたかったんですが…。本当に残念です」と、肩を落とした。

メジャー参戦の夢はひとまずお預けとなったが、本格参戦だった今年、2勝を上げられたことは大きな収穫。
また、今年9月の日韓対抗戦では、プレーオフの末に母国に勝利をもたらすなど、ゴルフ界の“ヨン様”として、強烈な印象を残したこの1年間。
「素晴らしい年でした。来年も、今年以上の成績を残せるよう頑張っていきます!」。
威勢の良いコメントに、2005年も大暴れの予感だ。

  • 「来年の全英はセントアンドリュース。絶対に行きたかったんですが…」ヤン

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