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カシオワールドオープンゴルフトーナメント 2004

桑原克典「今週こそ、同じリズムでやりたい」

18番パー5で、ピン奥15メートルの「ややフック」ラインのイーグルパットを沈めるなど、この日初日はパッティングが絶好調。
このイーグルを含む6アンダー首位発進に、喜んでいいはずなのだが、なぜだか桑原の表情が渋い。

「また、いつものパターンかも、と思うとね…。最近、どういうわけか初日、2日だけパットが良くて、3日目から急に入らなくなるのが続いているんですよ」と、顔をしかめた。

今季、トップ10入りは1回だけ。賞金ランクは48位と低迷している。
「もっと上に行きたい」という気持ちが強すぎて「決勝ラウンドでパットのタイミングが早くなっちゃうのかな」。原因は、うすうす感づいているのだが…。

次週の最終戦、ゴルフ日本シリーズJTカップは今年の優勝者と賞金ランク25位までの選手にしか出場権がなく、「シリーズに出場することは、日本ツアー選手のステイタス」と言われるほどで、いよいよ今季最終戦となるその“頂上決戦”へのラストチャンスを迎えて、はやる気持ちも、少なからず影響を与えているのかもしれない。

2000年の今大会でも、苦い思いを味わっている。
最終日に、日本シリーズへの切符をかけて3位に食い込んだものの、約2万円足らずで出場権を手にしそこなった。
あのときの苦い気持ちを思い出し、「今週こそ、決勝ラウンドでも同じリズムでパッティングして、出場権を取りたい」。
初日の好スタートに、決意を新たにしている。

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