Tournament article

ダンロップフェニックストーナメント 2003

2位タイの丸山大輔が、丸山茂樹に教えられたこと

「ダメでも、また行けばいい」
2位タイの丸山大輔が、丸山茂樹に教えられたこと

先週の御殿場で、風邪をひいた。いまも声がかすれ、体の芯にだるさが残っているが、点滴を打ってどうにか戦っている。一昨年前の推薦出場に続き、今大会2度目の挑戦だ。主催は、クラブ契約先のダンロップ。優勝賞金は、4000万円。飛距離より、まずはティショットの正確性が求められるコースセッティングは、自分向きだと感じていた。「今週は、かなり意識してきました」と、気合を入れての会場入り。多少の発熱にも、へばってはいられない。

未勝利ながら、今季これまでベスト10入り9回で、賞金ランクは12位につける。優勝争いにも絡んで、「もう、立ち直れないのでは」というくらい、悔しい思いも幾度か経験してきた。

同じ苗字から、3年前に転戦していたアジアのツアーで他の選手たちからよく、「兄弟かい?」と聞かれた丸山茂樹。2週前のチャリティゴルフ『ガン撲滅基金ゴルフ東西対抗』ではじめて親しく会話する機会があった。

マルスマイルで「最近、頑張っているみたいだね」と声をかけられたあと、続けられた言葉に大いに感動させられた。

「大輔ももうちょっとで優勝できそうってところまで行ってるんだろ? ・・・行ってダメで、行ってダメでも、また行けばいいんだ。頑張れよ!」。

何度でも、挑戦しつづける大切さを、改めて教えられたのだ。

今年記念の30回を迎えた今大会は、歴代チャンピオンに国内外のビッグネームがズラリと並ぶ。フィールドも賞金も、日本一のトーナメントのひとつとして認知されている。念願の初優勝がこの大舞台なら、「こんなに、すごいことはない」。最終日はクリスタル製のトロフィーに、ぜひ“Daisuke Maruyama”の名を刻みたい。

関連記事