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久光製薬KBCオーガスタゴルフトーナメント 2003

『もちろん、シード奪回は一番の目標です』01年から賞金によるシード権を失ったままの佐々木久行が単独3位浮上

4月のつるやオープンで優勝争いの末、2位。しかしその直後からパッティングの調子 を崩してしまい、部門別ランキングの平均パット数でも下降の一途をたどっていた。
いままでは、仲間の秋葉真一などに「おまえ、ヘタクソだなあ」といって教えてやる 立場だったのが、「いまでは、逆にみんなにバカにされているほどでして・・・」と、 頭を掻いた佐々木。
打開策として、いまは「調子が悪いときによく試してみる」というクロスハンドグ リップで打ち、ようやく最近、上向いてきた。「逆に握ると、ストロークで手が前に 出てくれる感じがする。転がりが良くなる」この日3日目もパットに助けられてノー ボギーの66をマークした。
最終日は「できれば、最終組の一つ前で回りたい」と話していた。この日3日目は最 終組の5組前でプレーしていた佐々木は、ホールアウト時点では4位タイ。「きっ と、後ろはまだまだスコアが上がるだろうから、明日は最終組にならずに済むんじゃ ないかな」と楽観していたが、その直後のふいの大雨で、上位のスコアは伸び悩ん だ。結局、首位と2打差の通算12アンダー単独3位浮上。最終組で、最終日を迎えるこ ととなった。「ほんとうは、前の組でまわって知らぬ間にスキをつき、ピョン、と上 に行くほうが好きなんですけどもね、でもせっかく久しぶりの最終組なんで楽しみた い」。
94年の日本シリーズで初優勝。95年の日本プロで2勝目をあげて、“公式戦・男”と 呼ばれた佐々木も、97年以来の勝ち星どころか、2001年からは賞金ランクによるシー ド権さえ、失ったままだ。
「もちろん、シード権の奪回は一番の目標です」今週を、復活のきっかけとしたい。

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