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アコムインターナショナル 2002

「“優勝”以外は、ただの副賞」

3年連続で獲得賞金1億円突破にも、「勝ち星のほうが大事」と谷口徹

これで今季3勝、ツアー通算は6勝目。
谷口には、しかしこれでもまだまだ、勝ち足りない。
海外メジャーを含め、これで今季の獲得賞金は3年連続で1億円を超えたが、「2位2回で稼いだ賞金より断然、1回の優勝のほうがいい」という。
「トーナメントで闘っている以上、“優勝”以外は、ただの副賞みたいなものだから…」。

初の賞金王についても、「確かに、取ってみたいけど、もっともっと勝って、その結果になれたらいい」と、あくまでも勝ち星にこだわる。

「最近、人によく言われるんです。“谷口さんて、意外と勝ってないんですね”って。“もっと勝っている人かと思ってた”って。
僕は、そんな言われ方はイヤなんです。“え? 谷口さんて、そんなに勝ってるの?”と、言われるくらいたくさんの勝ち星をあげたい…」

そして、「できるだけ早く、2ケタ優勝を」と、見据える先には、同い年のライバルがいる。
通算ツアー10勝。昨年、史上最多獲得額で、賞金王に輝いた伊沢利光だ。
「飛距離では彼に負けているけど、他の面で絶対に負けたくない。これからもどんどん勝って、彼を超えて“一番”になる」
この日、18ホールを冷静に戦い抜いてきた谷口が、最後の最後でライバル心を剥き出しに、吠えまくった。

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