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アイフルカップ 2002

「私なんか、まだまだ…」

午前スタートの張連偉(ちょうれんい)、暫定2位タイ

 雷による競技中断のサイレンを聞いたのは、この日3アンダーで迎えた、17番グリーン上。
 残り237ヤードの第2打を、ピン手前3メートルに乗せたところで、いったんクラブハウスに戻ったが、1時間54分後の再開後も集中力は、途切れることがなかった。
 ど真ん中から沈めて、イーグル。
 このところ、ずっと短い距離のパッティングに悩んでいたが、
 「インパクトで、右肩が出てしまう。だから今日はできるだけスクエアに構えて、左肩をスライドさせるイメージで振りました。うまくいきましたね」
 後半も、3番から3連続バーディを奪って、通算11アンダーまでスコアを伸ばした。

 現在、母国のプロゴルファー人口はわずか40人。
 そのなかでも、世界を飛び回る選手は、「私、ひとりだけなんですよ」
 アジアンPGAツアーでの優勝経験2回、カナダツアーで1回。昨年は、静岡の御殿場で開かれたワールドカップで、中国代表として、晴れ舞台を踏んだ。
 あのタイガー・ウッズが、そのW杯で来日する直前に、中国でエキシビジョンマッチを行ったが、そのときの対戦相手が張だった。
 約2万2000人の大ギャラリーが、コースに詰め掛けた。
 「中国にも、強いプロゴルファーはいる」と世界に知らしめた第一人者、というほのかなプライドが、張にはある。
 昨年の、ファイナルQTの資格で、日本ツアー本格参戦1年目の今年は、12試合戦って現在、賞金ランクは41位。
 「日本のみなさんは、パットがうまくて、私も勉強になることばかり。優勝?そんな(笑)私なんか、まだまだ、ですよ」
 謙遜したが、首位と3打差の暫定2位タイでの決勝ラウンド進出は、大きなチャンスだ。

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