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フジサンケイクラシック 2001

「優勝? う〜ん・・・ミスしなければ90%は大丈夫かな」

 林根基(りんこんき)が、2位と5打差の単独首位に立った。
 林は、台湾・林口市生まれ。ゴルフも、同市内のコースで覚えた。
 「故郷のコースのグリーンは、ティフトン芝。川奈の芝より柔らかめだけど、やっぱり、同じように目が強いんだ。こういうグリーンは、強めに打つといいね」
 バーディパットもさることながら、難コースの17番パー3。4メートルのパーパットも、強気のストロークでがっちり沈めた林。このまま逃げ切れば、日本ツアー初Vのチャンスだが、
 「でも、ゴルフは最後までどうなるかわからない。そういうものでしょう?」と、はぐらかす。
 ただ、優勝賞金の使い道について聞かれると、ほんの少し饒舌になって、「家を買います。実はもう、物件も決まっているんです。住所は名古屋で、和合から15分くらいのところ。来年には、そこに家族を呼んで一緒に住もうと思って・・・」と、そこまで話すと林は我にかえって、「まあ、その話は・・・」と、照れたように口を濁した。
 林の頭の中には、最終日の筋書きが、もう決まっているのかもしれない。

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