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ブリヂストンオープン 2001

丸山茂樹の共同インタビュー

 「忙しさにかまけて、今大会が30回目を迎えるということをすっかり忘れており、当初はこのブリヂストンオープンに出場する予定ではありませんでした。
 というのも、現在、僕の米ツアーの賞金ランクは35位。来年のマスターズ出場にギリギリの位置なので、残り試合で勝負をかけたいと思っていたからです。
 でも、実はこの大会が今年で30周年だということを聞き、『それならばなんとしてでも出たい』と、思いました。
 実際、先週も来週も試合があり、スケジュールはかなりタイト。時差ぼけも残っていますが、それも承知の上。過密スケジュールも、頑張ってクリアしてみようじゃないか、と帰ってきたのです。

 久しぶりの日本ツアー。会う人、会う人、『ちょっと見ない間に太ったなあ』とか、一人ずつに、そういう感想が浮かんだりして・・・(笑)ほんとうに懐かしいですね。
 昨日の練習ラウンドでコースに出て実感したのは、きっと本戦に入れば、かなりプレッシャーがかかるんだろうな、ということ。
 2年間、アメリカでやってきて、僕自身は相変わらずショットは曲がるし、ヘマばかりしているんだけれど・・・ファンのみなさんは、僕が成長して帰ってきて、ここで活躍してあたりまえという期待をもたれるでしょう。
 僕自身、『そういうのは関係ないよ』と思えるタイプでもないし、やっぱり、どっかで期待に応えたいと思うから、そういう点で、かなり緊張するんじゃないかって思うんです。
 ここでは3勝していますが、それは毎回、その年、ずっと日本で戦いつづけてきた末に、『このコースとの相性はいいんだから』と言い聞かせながら戦って、ようやく手に入れた優勝でした。
 今回のように、久しぶりにコースに来て、グリーンの雰囲気もすっかり忘れ、体調も少々疲れモードで、雰囲気も先週までとはガラっと変わる・・・そんな状態で戦いに臨むのですから、そうそううまくはいかないと思うんですね。
 でも、ファンのみなさんはそういうことは度外視して、期待だけが膨らんじゃうと思うから・・・。その辺を自分も意識して、かなり緊張するんだろうなあ、と・・・(苦笑)。
 でも、僕自身は何も変わっていないので、みなさんあまり過剰に反応しないでほしいな(笑)。今週の目標は予選通過。予選通過することに、意義があると思っていますからね(笑)

 アメリカから、日本ツアーの様子を見ていて思うのが、日本もかなりレベルが上がってきたということ。
 その週、その日、一番調子が良かった人が勝てるようになってきているし、アメリカの試合も、スポットで参戦しても、必ず上位に来る人が1人、2人いて・・・みんな、ゴルフに自信が出てきたんだなあ、と・・・。

 僕も毎週、日本ツアーの成績をチェックしているんですが、羨ましいなあ・・・と思うこともあります。
 正直なところ、アメリカでやっていると寂しいというか、・・・日本でやっていたら、このくらいのゴルフなら、必ずトップ10位内にはいれたのに、今じゃ、予選通過ギリギリできるくらいのところにしか入られないのが現実だから・・・。
 いま、僕はちょっとパットの調子が悪くて、ここ2ヶ月は22位が最高なんですけど、ちょっと悪いだけで、それだから・・・。向こうは強豪選手ばかりひしめいていますからね。
 だから、いつも脚光の浴びられる位置にいられないのが寂しくて、たまに、キャディなんかに愚痴をこぼしたりもしているんですよ(笑)」

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